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イラクサの棘

第40章 ルーツ



まるで映画のシーンのように
俺の前で膝をつき、俺の手を取り
唇でそっと手の甲にキスしながら
真っ直ぐ俺を見上げてくる翔さんがいた。


「わたくし、櫻井翔は
この贈り物を贈与として受け取る際に
両親から授与された言葉を誓いとして
これらを心から愛する者へ捧げたいと思います。」



2人で共に行動する時は常に身につけること。
(デザインや、サイズの変更可)
毎年なにが有ろうとも、2人の記念日には
ここを訪れてダンスを踊ること 
(2人の始まりの日、原点回帰)


わたくし、櫻井翔は
これらを贈る相手、
愛する松本潤に巡り会えたこと
愛する潤へ常に感謝と愛情を惜しみなく
与え合うこと
伝え合うことを誓いの宣言とします。


「潤、愛してる。
これからの人生を俺と共にと
誓ってくれるなら、どうかこれを
受け取って、身につけてくれないか?」




崩壊する涙腺
だって仕方ないじゃないか
…こんな
こんな…サプライズの贈り物と
永遠を誓い合う行為なんて…
なんにも聞いてなかったし
それに…心の準備だって

嬉しすぎて…
翔さんの姿が涙で滲んで見えないよ



「翔さん…あなたを愛してます。
わたくし松本潤は、櫻井翔をただ1人の
伴侶としてこれからの人生を共に歩むことを
翔さん、貴方へ永遠の愛を捧げる事を
ここに誓います。」 

「潤、なにがあっても
おまえの潤のその言葉を信じ抜くからな。
だから、潤おまえも俺を信じぬいてくれよ。」



翔さんを信じること
信じ抜くことが俺たち2人の始まりなんだ。

「はい…翔さん、
あなたの誓いの言葉を信じるね。」



 

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