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イラクサの棘

第7章 記念写真

潤side

「いらっしゃい、よく来てくれたな。」

「いやいや、来いって呼ばれて
来たんですけど。」

「おまえには言ってねえよ!
はじめまして、俺は岡田准一。
この牧場を経営してる、独身の色男です。」

「あ、あのはじめまして
俺は、松本潤って言います。
突然お邪魔して、失礼だと思いますが
どうぞよろしくお願いします。」

「おお、これはかなりの美人だな。
バンビのことよろしく頼むな。」

「えっと、あの、バンビってもしかして
翔さんの事…ですか?」

車から手土産を降ろしてこっちに来てくれた
翔さんを見つめると
どした?って言ってくる。



こんなにしっかりした成人男子が
よりによってあだ名がバンビ、子鹿??
ウソだろ?なんでなの?


「バーンビっ!
おっそれ全部俺への手土産か!」

「ちょっ、まってっ岡田先輩!
マジでバンビはやめてくださいって!」



慌てる翔さんが
手土産を放り出しそうになるから
抱き着くようにしてそれを静止させた。
 


「お、仲良いいなぁ
さっそく見せつけてくるのか?」

「ちょっと揶揄わないでくださいよ!」

「………翔さん、ちょっと落ち着いてよ。」




俺ら2人を見て豪快に笑い飛ばす岡田先輩。
翔さんの持ってた手土産を
ぜんぶまとめて掴んで
山小屋風の建物に向かって歩きだす。

「おまえら2人でいつまでもイチャイチャ
してないで、はやくこっちへ来いよ。
遠慮なく何日でもゆっくりしてけよ。」


「潤、尻には気をつけるんだぞ?」

「うん、ほら行こう翔さん。」
 



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