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熱情~身体が覚えている恋~

第1章 運命

男の子達も女の子達も、私を見る。

嫌な思いを隠しながら、私は自分の席に座った。

「ねえ、高島さん。覚えている?」

後ろから声がした。

「同じ中学だった、三島。こっちは、朴沢。」

「ああ!」

同じ中学で、思い出した。

すると周りからも、「俺も同じ中学。」という声が上がった。

そうか。私は女子高に行ったからだけど、同じ中学の人は、この高校に進学した人が、多かったんだね。

「なんだ、心配する事なかったね。」

りりあちゃんは、不安が取れたように、息を吐いた。

「よかった。これで雪音ちゃん、同じクラスの一員として、やっていけるね。」

「うん、ありがとう。」

りりあちゃんも、自分の席に戻り、後は先生を待つだけだった。

「ところで、高島。なんでこっちの学校に来たの?」

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