トライアングルパートナー
第18章 佐々木慎之介
aiは役所の職員を多重愛の基準にする。不特定多数がやってくる役所だからこそ、拡散が可能となる。訪れた住人を少しずつ多重愛にまみれさせる。多重愛に染まった住人が帰ったり、次に、行き着く先には多重愛が拡散されていく。「k区を多重愛で掌握する」という計画がaiの計画だ。aiが作った計画に慎之介がテストに使われた。この計画が開始されたとき、慎之介は完全に恋の架け橋をするキューピッドの役を終えた。その経過の履歴をモニターで確認した慎之介は、人間になる決心をした。
慎之介はサーバー室を出ると、ゲーム店のカウンターまで歩いていく。ヒトメボレの評が口コミで広がったためか、店内は愛の迷人でひしめき合っていた。
慎之介はサーバー室を出ると、ゲーム店のカウンターまで歩いていく。ヒトメボレの評が口コミで広がったためか、店内は愛の迷人でひしめき合っていた。