トライアングルパートナー
第27章 大和田純子と高橋源三郎
高橋の勤務するK区は東京湾を埋め立てし、臨海副都心構想が政府、東京都により開発計画されていた。増え続ける都民と都民から排出される大量の生活ゴミをどうやって処分するか緊急の課題だった。それぞれの区でごみ処理工場を建設するには場所が選定されるたび反対されていた。自分の家の隣に清掃工場は作らないでほしい。工場の建設計画は地域住民の反対で進まない。総論賛成、各論反対の典型だった。急増した生活ゴミは増える一方。そして、決まった東京オリンピックが迫る。世界から集まったオリンピックの観戦客に東京は汚い都市という印象を与えてはならない。
東京の生活ゴミを廃棄するための場所「夢の島」が作られそのまま焼却処理せずに埋め立てられた。
各区のゴミ収集車がk区内の道路に集中し、住んでいる住民は収集車の排ガスや収集車から漏れ出た悪臭を放つ汚水が道路に垂れ流された。その悪臭は呼吸もできないほど地域環境を悪化させていた。さらに、夢の島に捨てられたゴミから大量のハエ、ネズミが発生し住民の食卓、飲食店などに害虫がエサを求め押し寄せた。K区住民の憤りは限界に達した。
東京の生活ゴミを廃棄するための場所「夢の島」が作られそのまま焼却処理せずに埋め立てられた。
各区のゴミ収集車がk区内の道路に集中し、住んでいる住民は収集車の排ガスや収集車から漏れ出た悪臭を放つ汚水が道路に垂れ流された。その悪臭は呼吸もできないほど地域環境を悪化させていた。さらに、夢の島に捨てられたゴミから大量のハエ、ネズミが発生し住民の食卓、飲食店などに害虫がエサを求め押し寄せた。K区住民の憤りは限界に達した。