トライアングルパートナー
第1章 二人
彼の仕事は、住民への説明がメインなので、当然、残業はない。たまに、休日、夜間の説明会のために勤務時間を変更することもあるが、1日8時間勤務を超えることはない。彼に疲労、締め切りなどという身体的、精神的なストレスは起きなかった。不特定の住民と対応するのだから、某かのトラブルが生じることはあるはずだ。いくら説明しても行き届かないサービスであれば、不満も生じる。そういう不満が生まれない。こういう状況は信じられない大きな力が作用しているとしか思えない。だから、ますますk区の人口流入が加速し、税収入が増加するからサービスするための資金が潤沢になる。不満を解消するための資金を使ってサービスを手厚くしている。人々はK区を理想の行政区「桃源郷」と呼ぶようになっていた。他の自治体からの行政見学も日常茶飯事となる。そして、見学者の誰もが、K区の行政とセットで今田純子という名前を覚えて帰っていく。
彼の話に戻す。日常、何かの力で守られている彼は、スポーツや習いごとをするでもなく淡々と日々を過ごした。彼は一体何が楽しくて生きているのか、と思うほどの平穏の日々。彼は小学生の時からいつも暇があれば詰め将棋をしていた。
ところが、彼は純子に出会って、将棋を上回る楽しいことを知らされた。彼はカルチャーショックを受けた。異性に興味のない童貞の彼は、純子に肉体関係を強制されて、結果、彼女のとりこになった。
フツメンの童貞男に恋した女性、それが純子だった。能力者たる純子は彼の隠された能力をいち早く感じ取った。彼女の秘められていた最も特化した能力は進一を発見して本格発動した。彼の人となりに、彼女は共鳴をした。彼女の体の一部が熱を帯びた。彼女の性センサーがアラームを鳴らした。
特化した彼女の能力とは性技である。これほどの能力を持っていながら、使う機会を感じなかった。使うほどの男がいなかったことが真相だ。それが進一と出会ったことで動き出した。封印してきた能力を使うときが来たことを彼女は感じた。つまり、純子にとって、進一が特別な存在になった。
彼の話に戻す。日常、何かの力で守られている彼は、スポーツや習いごとをするでもなく淡々と日々を過ごした。彼は一体何が楽しくて生きているのか、と思うほどの平穏の日々。彼は小学生の時からいつも暇があれば詰め将棋をしていた。
ところが、彼は純子に出会って、将棋を上回る楽しいことを知らされた。彼はカルチャーショックを受けた。異性に興味のない童貞の彼は、純子に肉体関係を強制されて、結果、彼女のとりこになった。
フツメンの童貞男に恋した女性、それが純子だった。能力者たる純子は彼の隠された能力をいち早く感じ取った。彼女の秘められていた最も特化した能力は進一を発見して本格発動した。彼の人となりに、彼女は共鳴をした。彼女の体の一部が熱を帯びた。彼女の性センサーがアラームを鳴らした。
特化した彼女の能力とは性技である。これほどの能力を持っていながら、使う機会を感じなかった。使うほどの男がいなかったことが真相だ。それが進一と出会ったことで動き出した。封印してきた能力を使うときが来たことを彼女は感じた。つまり、純子にとって、進一が特別な存在になった。