ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第1章 【私、TL漫画家です】
知らなかったでしょう?
私がR指定ありのTL漫画を描いていたなんて。
「TL?何の略?」
「ティーンズラブでTL、いわゆるエロ漫画、女性向けが多いけど性的な表現が許される漫画だよ」
「うわ、マジで?読みたい!」
腰抜かすなよ。
その辺の緩いエロ漫画と一緒にされたら困る。
今の雑誌はかなり広範囲で規定に縛られてないから割と伸び伸びと描けている。
真剣にタブレットを見つめ読み始めた章介は捲る手が止まらない。
暫くして蹲るので心配して声掛けたら。
悲壮な顔で訴えてきた。
「ヤバい、勃ってきた、すげぇよ悠……俺、久しぶりに勃った」
まるでクララが立った!みたいに言うから笑ってしまった。
両手を握られ私の名前を久しぶりに呼ぶのね。
熱い視線に逃れられなくなる。
「え…?シちゃうの…?」って可愛げなく言ってしまうのも素直になれない私の悪い癖。
「ダメ?別れたけど俺、今めちゃくちゃ悠の事抱きたい」
そんな事言われたら拒む必要もなくなって。
描きながらずっとムラムラしてた。
玩具で何とか性欲処理して虚しかったけどそれで乗り越えてきたから。
でも今、目の前に別れた元夫が居て、別れた原因もただのボタンの掛け違いだったって事がわかって。
ほぼほぼ理性なんて崩れかかってて。
「私も、章介とエッチしたいかも」
そう言った後の優しい笑顔に全て流されてしまおうと身を任せた。
自分の作品で勃起不全が治せたなら全部良かったって事だよね。
仕事で自分を追い込んで家では私と上手くいかなくて勃起不全になったって推測してたけどこんなガチガチに勃起してんなら嘘だったのかなってまたチクンとしてる。
でも、結婚する前のエッチより今のエッチの方が何倍も気持ち良い。
「ハァハァ……悠っ……ヤバい」
「章介、まだイかないで?」
上に跨がり見降ろす姿は私のナカを疼かせた。
こんな私初めてで驚いてる…?
女はこうして淫らになるの。
私が気持ち良くイケるまで大人しく耐えてなさい。
「あっ…悠っ……そんな動いたら…っ」
「まだまだこんなもんじゃないから…っ」