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能里子見聞録

第2章 温泉旅行

 そうしたら、浴場前の休憩所に、浴衣姿の男の人が一人いたんですって。

 記憶には無かったけど、泊り客の人なんでしょうね。

 能里子に気がつくと、じっと見つめて来たんですって。

 能里子も立ち止まってその男の人を見つめたの。

 男の人は立ち上がって、ゆっくりと能里子に近づいてきた。

 能里子はまだし足りなかったのよね。

「旦那様には申し訳ないんだけど、し足りなかったわたしには申し分が無かったわ。旦那様とはタイプが違っていたから、未知なる関心もあったみたい……」

 能里子はそんな事を言っていたわ。結局は自分の性欲に従ったのよね。

 男の人は能里子の手を取って、男湯の方へと連れて行った。

 脱衣所には誰もいなかったそうよ。

 男の人は浴衣を脱いだ。逞しい体つきだったんですって。

 パンツの上からでも勃起しているのが分かったって言ってたわ。
 
 で、能里子も脱いで、下着姿になったの。

 男の人がパンツを脱いだわ。

 能里子が言うには

「太くてギンギンに反り返っていた」

んだって。

「おまんこから愛液が溢れて止まらなかったわ」

なんて恥かしい事を言っていたわね。

 能里子も脱いだ。旦那様以外に全裸を晒すなんてどうかしているってわたしは言ったんだけど、

「その時は、まるで魔法にかけられたみたいになっていて、他の事なんか考えられなかったの」

なんて言い訳にもならない事を言っていたわ。

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