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能里子見聞録

第2章 温泉旅行

 ここからは能里子の独り語りね。

「抱き合ってキスしたわ。

 彼(男の人の事よ)ったら、舌をわたしの口の中に入れて来て、上顎を舌先で撫で廻すの。

 初めてだったわ、そんな事されたの。

 くすぐったいんだけど、なんだか癖になりそうな感じだった。

 お腹には反り返った彼のおちんぽが当たっているの。熱くって逞しくって、存在感が半端なかったわ。

 ……ああ、これを挿れられるのねって思ったわ。

 彼の太い指が、わたしの乳房を揉んで来たわ。

 ちょっと痛かったけど、ごつい手の平で乳首も転がされて、なんて言うのかしら、痛気持ちいいの。

 旦那様の感触がからだに残っているのに、それに上書きされて行くような、不思議な感じだった……

 彼は突然わたしの手を引いて浴室へと入ったの。

 男湯って言っても女湯と変わりはないわ。

 大きな風呂に並んで入った。

 彼の裸とわたしの裸が、お湯にゆらゆら揺れて、なんだか面白かったわ。

 しばらくは何もしないでいたわね。

 でもね、湯船の中では手をつないでいたの。ふふふ、子供みたいね」

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