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能里子見聞録

第1章 紺色のワンピース

「能里子もそのつもりだったようでさ、キスしてきたんだよね。そうしたら、いきなり舌を入れて来てさ。オレの舌に、まさにれろれろって感じでからめて来るんだ。それと、彼女より背が高いから、オレも背を丸める必要がなくってさ、ちょっと楽だったなぁ……」

 何を言ってんのかしらね。

 それって、彼女への裏切りよ、って言ったんだけど、太郎君ったら「後輩の能里子が一生懸命だったもんで、断れなかったんだよ」って都合の良い事言っていたわ。

 でもね、わたしも、一生懸命な後輩の男の子がいたら、断れないわね。いや、むしろ積極的になっちゃうわ…… 

「能里子は初めてじゃなかったね。どこかの誰かさんと経験済みだったよ。オレは全く気にしないんだけどさ、ワンラウンド終わった所で、能里子がオレの胸で泣きながら『ごめんなさい……』って謝っちゃってさ。もう、なんだか、愛しくなっちまったなあ」

 ひょっとしたら、それが能里子の手なんじゃないのって思ったけど、言わなかったわ。

「愛しくなったら、またギンギンになっちゃってね。『素敵、もう復活したのね』なんて言われて握られちゃあさ、もう爆発寸前だよ。それでさ、また挿れたんだよ。能里子のおまんこはもうぬるぬるだったから、するっと挿った。能里子、オレにしがみついてさ、オレが腰を動かす度に喘いじゃって。また、その声が可愛いんだ」

 わたしだって、その時の声は結構可愛いって言われているんだけど、聴き比べしてもらうには太郎君としなきゃならないわね。まあ、それは後でする事にして……

「ワンラウンドの時もそうだったけど、出さなかった。能里子は喘ぎながら『ちょっと、待って』なんて可愛く囁くからさ、思わず抜き取ったよ。それに、万が一なんて事になったら、彼女に言い訳できないしね。その時さ、ちょっと悪い事を思いついたんだ。爆発寸前のオレのちんぽには能里子のまん汁がべったりと付いていた。それを、能里子も顔の前に晒したんだ。『咥えてみてくれ』って言った。当然『いやっ……』って返事が返って来た。それでもぐいって顔の前に突き出したんだ。どうしたと思う?」

 普通の女性なら、太郎君の横っ面を引っ叩いて、そそくさと服を着て出て行くわね。嫌がる事をさせる男性なんて最低だわ。 

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