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能里子見聞録

第1章 紺色のワンピース

 次郎君にもおんなじようにしているのかって、気になるじゃない? 

 わたし、太郎君に訊いてみたの。

「能里子は『こんなこと出来るのは太郎さんだけ』って言うんだ。『次郎さんとは、太郎さんの彼女を見倣うつもり』だってさ。つまりは非常にノーマルになるって事だね。だからさ、意地悪な事を聞いたんだ。『我慢できなくなったら、どうするんだ?』そしたら、能里子のヤツ、うっすら笑ってさ。『……その時は、電話するわ』だってさ!」

 でも、未だに電話は無いんだって。すっかり次郎君モードになっちゃったんだって。太郎君とは、話もしないし、目も合わせないんだって。

「能里子は、オレにだけ、なんて言ってたけど、きっと次郎にも同じようにしているに違いないのさ」

「どうしてそう思うのよ?」

「能里子、たまにだけど、あのふわっとした紺色のワンピースで会社に来るんだよ……」

 わたし、笑っちゃった。

 まあ、太郎君は、良い夢を見たって思う事よね。

 ……わたしも、後輩の男の子を従順にさせたいって思うわね。あれしてこれしてって命令するの。『はい、お姉様』なんて言われたら、最高ね。

 あら、ヤダ、こんな話をしていたら、あそこからお汁が溢れて来ちゃったわ。

 ……ねえ、読んでいるあなた、わたしのおまんこにあなたの硬いおちんぽを挿れてちょうだい……

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