幼なじみとSEX×5 〜ダメだとわかりながら抗えないカラダ〜
第3章 【Chapter3/溺れていくカラダ】
「お疲れさまでした」
退勤後、会社を出てすぐ誰かに声を掛けられた。
振り返った瞬間、私の顔は強張る。
ジャケットのセットアップでカジュアルに現れたのは一番年上の透真くん。
「紘子、話聞いて」
「え?あ、ちょっと…っ」
手首を掴まれてすぐ傍に停めていたポルシェに乗らされた。
「え……透真くん…?」
「ドライブがてら話をしよう」
ポルシェなんて始めて乗るからドキドキしながらシートベルトを着用した。
ゆっくり発進する車内で片手は私の手を握るのでビクッとなった。
「そんなに怯えないで」
優しく絡めてくるのでどうしたら良いのかわからなくてパニックになる。
お兄ちゃん的存在の透真くんは誰にでも分け隔てなく平等に接してくれていつも年下の私を優しく見守ってくれていた。
大好きなお兄ちゃんだった。
「この前はごめん、紘子が怒って当然だと思う、俺も自制心ぶっ飛んでた、悪かった」
こうして一番最初に謝りに来てくれる。
私だって出来る事なら大事にはしたくないし前の私たちに戻れたら…と思ってる。
「大丈夫………じゃないけど、許す、もう気まずい雰囲気とか嫌だし、皆の事は大好きだし」
「ありがとう、京太郎とは仲直り出来た?」
「うん、大丈夫だよ」
「相当ヘコんでた……俺らもだけど、紘子に嫌われちゃったらマジで生きていけないからさ」
「ハハハ、大袈裟……」
車は少し走って静かに話せる夜景スポットに到着した。
「透真くんモテるでしょ?こんなところよく知ってそう、車も凄いし」
「俺、助手席に最初に乗せる女は紘子って決めてたから」
「えっ!?たまたま再会したから良かったけど会わずじまいだったらどうしてたの!?アハハ〜」
「頑張って買いました、紘子に会えたから」
「え、新車!?」
夜であまり見れてなかったけどそういやめちゃくちゃ車内も綺麗。
「これで色んなところドライブ行こう?俺が連れて行ってあげる」
ハンドルに伏せてこっち見ながら言うのズルいよ。
夜景のライトが綺麗に反射していつもより格好良いもん。
「でも私、京ちゃんと…」