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艶的日本昔話

第3章 節分の鬼

 鬼は振り返った。

 とみと目が合った。

 身の危険を感じたとみは着物の襟を合わせた。

 鬼は鼻息荒くゆっくりと近づく。

 下がろうと足が動くが抜けた腰は戻らず、かえって着物の裾の乱れだけを大きくした。

 鬼はとみの右足首を掴んだ。

 軽く持ち上げると、裾が大きく乱れ、太腿まで露わになった。

 左の足首も掴み、同じようにする。

 両脚が露わになった。

 そのまま待ち上げる。

 逆さ吊りになったとみの着物の裾は、帯を境目にして逆さになった頭の方へと垂れ下がり、とみの顔を覆った。

 鬼の目の前には、とみの両脚から臍にかけてが丸出しになっている。

 鬼は脚を左右に開き、とみのおんなを曝すと顔を近づけた。

 溝に沿って伸ばした長い舌の先を這わせる。

 淫豆に舌先が当たると、せわしく舌先を動かし、転がし続けた。

「あうっ! ひっ!」

 乱暴な鬼の舌使いにとみは苦痛の声を上げる。

「痛い! 痛い! 痛いぃぃぃ!」

 鬼はおんなに顎鬚をあてがい、顔を左右に動かし、擦り付ける。

「いやっ! いやっ! 痛い! 痛い!」

 剛直な髭はとみのおんなに血を滲ませた。

「お願い! 堪忍してぇぇぇぇ!」

 とみは両手で鬼の脛を殴りつけた。

 鬼は両足首を左手で掴み、ぐいと待ち上げると、空いた右手でとみの両手首を掴んだ。

 そのままとみを真横にする。

 剥き出しの尻を鬼は見下ろしている。

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