墓守は眠らない
第1章 三日月の章
いつの時代の墓なのだろうか。刀を持つ時代といえば戦国時代、江戸時代辺りだろうか。しかし、そんな武士の墓があるとは知らなかった。
おかっぱ頭の少女は墓地から出て、暗闇の森の中へと入っていく。虎太郎たちは化け物の動きを気にしつつも、後に続いた。
「ここは……」
森の中に一本の巨木があった。
懐中電灯を照らすと、巨木にはしめ縄が張ってある。
「こんな場所に神聖な場所があったなんて……」
しめ縄が張ってあるということは、神の領域だということ。
そういえばどことなく空気が違う。周りは闇なのに、ここだけスポットライトを浴びるかのように白く浮かび上がっていた。
「まさかここが墓なのか?」
神様は穢れを嫌う。
神聖な場所に墓を作るなど聞いたことがない。
「これは宗継様が作られた結界じゃ。宗継様は自身に神を宿し、刀を作ったのじゃ」
おかっぱ頭の少女は墓地から出て、暗闇の森の中へと入っていく。虎太郎たちは化け物の動きを気にしつつも、後に続いた。
「ここは……」
森の中に一本の巨木があった。
懐中電灯を照らすと、巨木にはしめ縄が張ってある。
「こんな場所に神聖な場所があったなんて……」
しめ縄が張ってあるということは、神の領域だということ。
そういえばどことなく空気が違う。周りは闇なのに、ここだけスポットライトを浴びるかのように白く浮かび上がっていた。
「まさかここが墓なのか?」
神様は穢れを嫌う。
神聖な場所に墓を作るなど聞いたことがない。
「これは宗継様が作られた結界じゃ。宗継様は自身に神を宿し、刀を作ったのじゃ」