デーモンハント
第4章 主従
薄暗い中、声が響く。
古びた学校の一室で、一人の女が艶かしい声を上げていた。
教室の中心に置かれたテーブルの上で、男が欲望のままに女を抱く。
首に舌を這わせながら、腰を振り、何度も女を突き上げる。
女はそんな男に抱きつきながら、熱い息を吐いていた。
「あっ、あぁん、もっと、もっと突いて、もっと出して、私の中を満たしてぇ!」
女は叫ぶように言って、男の動きに合わせて腰をくねらせる。
じゅぷじゅぷと男の欲望と女の密がからみ音を立てていた。
「エトナ様!」
二人が欲望に溺れる中で、男の声が響く。
部屋の中に狼の頭に人の体をした男が現れた。
毛に覆われた体をしていて、その身長は二メートル程だ。
エトナと呼ばれた女が涙で潤む目を狼頭の男に向けて、口を開く。
「あんっ、何よぅ」
エトナが聞くと、狼頭の男は顔を上げて、突かれ続けるエトナを見た。
「デーモンハントがここを嗅ぎ付けたようです、デーモンハントのハンターがこちらに向かっています」
狼頭の男が険しい表情で言うと、エトナは妖しく笑う。
「ふふ、そう……私の可愛いボレスを殺した人かしら?」
そう呟いたエトナの中に、男の熱い欲望が放たれる。
エトナは「あぁっ!」と声を上げ、体を反った。
満たされていく感覚を全身で貪り、男の背中を軽く数回叩く。
すると男はエトナから自身を抜いた。
エトナの秘部から欲望の液がドロリと溢れる。
「いいわ、相手をしてあげましょう、歓迎の準備をしてちょうだい」
エトナに言われ、狼頭の男は頭を深く下げ、その姿を消した。
「ハンターがいい男だったら、そっちにしようかしら?」
エトナが呟いた瞬間、先ほどエトナを抱いていた男が顔を上げる。
その表情は恐怖に強ばっていた。
「そんな顔しないで、まだ決定した事じゃ無いんだから」
そう言って、エトナは男の唇に軽くキスをした。