デーモンハント
第4章 主従
確実に鎌は化け物の背中に当たった。
しかし、当たっただけであり、その刃は化け物の皮に浅く食い込んだだけに止まる。
ここで無駄な動きをしてはマズイと感じ、エルザは素早く化け物から鎌を外して後退した。
化け物はすぐに体勢を立て直し、エルザの方に襲いかかる。
エルザは化け物の攻撃を避け、置かれたままになっていた枯れた観葉植物の鉢を蹴飛ばして、化け物の顔にぶつけた。
化け物は鉢を顔面に食らったが、怯む事無くエルザの方に飛び込む。
(硬い上に素早い!でも動きは単調ね)
何とか攻撃を避けながら、エルザは何処を狙うべきかと考える。
瞳をキョロキョロと動かし、柔らかそうな場所を探した。
「口とか目とか、あと間接も弱そうですよー」
緊張感の無い、ソレルの声がして、エルザは化け物の口に狙いを定める。
化け物が来るタイミングで、エルザは鎌を持ち直す。
そして開かれた口を狙って鎌を振った時。
化け物はエルザのすぐ前で急に進む方向を変えて、ソレルの方へと飛び込んだ。
「おや?」
ソレルが気の抜けた声を上げる。
化け物はソレルの首に牙を食い込ませる。
噛みついた首から血が吹き出した。
「ソレル!」
エルザが叫ぶ。
化け物はソレルの肉を引きちぎり、大きな手でソレルを投げ飛ばした。
エルザの体が、急速に冷えていくような感覚に襲われ「あ……」と絶望的な声を漏らす。
戦闘が苦手だというソレルはいつもエルザの後方にいた。
だからエルザも、いつもソレルを気にしながら前に出ていた。
敵は何時だって、殺意を持って前に出るエルザにしか攻撃をして来なかった。
だから、今回も……。
大丈夫だと、エルザは思っていた。
しかし、当たっただけであり、その刃は化け物の皮に浅く食い込んだだけに止まる。
ここで無駄な動きをしてはマズイと感じ、エルザは素早く化け物から鎌を外して後退した。
化け物はすぐに体勢を立て直し、エルザの方に襲いかかる。
エルザは化け物の攻撃を避け、置かれたままになっていた枯れた観葉植物の鉢を蹴飛ばして、化け物の顔にぶつけた。
化け物は鉢を顔面に食らったが、怯む事無くエルザの方に飛び込む。
(硬い上に素早い!でも動きは単調ね)
何とか攻撃を避けながら、エルザは何処を狙うべきかと考える。
瞳をキョロキョロと動かし、柔らかそうな場所を探した。
「口とか目とか、あと間接も弱そうですよー」
緊張感の無い、ソレルの声がして、エルザは化け物の口に狙いを定める。
化け物が来るタイミングで、エルザは鎌を持ち直す。
そして開かれた口を狙って鎌を振った時。
化け物はエルザのすぐ前で急に進む方向を変えて、ソレルの方へと飛び込んだ。
「おや?」
ソレルが気の抜けた声を上げる。
化け物はソレルの首に牙を食い込ませる。
噛みついた首から血が吹き出した。
「ソレル!」
エルザが叫ぶ。
化け物はソレルの肉を引きちぎり、大きな手でソレルを投げ飛ばした。
エルザの体が、急速に冷えていくような感覚に襲われ「あ……」と絶望的な声を漏らす。
戦闘が苦手だというソレルはいつもエルザの後方にいた。
だからエルザも、いつもソレルを気にしながら前に出ていた。
敵は何時だって、殺意を持って前に出るエルザにしか攻撃をして来なかった。
だから、今回も……。
大丈夫だと、エルザは思っていた。