デーモンハント
第4章 主従
今まで、エトナが誘えば男たちは喜んでエトナを抱いた。
それは人間だろうと、悪魔だろうと変わらなかった。
しかし、ソレルは違う。
自分を拒否した。
その上興味が無いとまで言った。
その事にエトナはショックを受け、驚く。
「が、我慢しなくていいのよ?貴方の相棒はどうせここまで辿り着けないわ、だから安心して私を抱いていいのよ?」
言葉こそ上からの物言いではあったが、その声は震えている。
ソレルはそんなエトナにぺこりと頭を下げて、数歩後退した。
「本当に興味が無いんですよ、何だかすみません」
困ったように笑いながら、ソレルが言う。
「私を拒むなんて、どうかしているわ!どんな女ならば貴方は抱くの?それとも、男が好きなのかしら?」
自分を求めないソレルに対して、エトナは徐々に怒りが湧いて来る。
苛立つままに言葉をソレルにぶつけると、ソレルは優しく微笑んだ。
その表情があまりに美しく見えて、エトナの喉がごくりと鳴る。
「俺は、この世でたった一人にしか興味が無いんです」
そう言ったソレルは、とても穏やかな表情をしていた。
エトナは拳を握り、怒りに目をぎらつかせる。
目の前にいるソレルという一人の悪魔が、自分の物にならないと思うと、腸が煮えくり返る。
「ああそう、貴方が私の物にならないのなら、殺して魂を私の物にするだけよ」
エトナは不気味に笑う。
それを聞いたソレルは、少し驚いたような表情を見せた。
魂を捕らえられた場合、強制的にエトナのしもべにされてしまう。
「覚悟なさい」
エトナが言うと、エトナの美しい顔がぐにゃりと歪む。
額や頬に目玉がギョロリと現れ、口が縦に裂けた。
裂けた大きな口の中には、サメのような鋭い歯が並ぶ。
体は大きく膨れ上がり、背中や肩から赤黒い触手が何本も生える。
足は皮膚を破って四本の蜘蛛の足のような物が出てきた。
「ああ、その姿の方が素敵ですよ」
ソレルは笑いながら言う。
「あら……有難う」
エトナは礼の言葉を言うなり、ソレルに向かって触手を伸ばす。
ソレルはそれを避け、出入り口のドアを破壊して、廊下へと飛び出した。
それは人間だろうと、悪魔だろうと変わらなかった。
しかし、ソレルは違う。
自分を拒否した。
その上興味が無いとまで言った。
その事にエトナはショックを受け、驚く。
「が、我慢しなくていいのよ?貴方の相棒はどうせここまで辿り着けないわ、だから安心して私を抱いていいのよ?」
言葉こそ上からの物言いではあったが、その声は震えている。
ソレルはそんなエトナにぺこりと頭を下げて、数歩後退した。
「本当に興味が無いんですよ、何だかすみません」
困ったように笑いながら、ソレルが言う。
「私を拒むなんて、どうかしているわ!どんな女ならば貴方は抱くの?それとも、男が好きなのかしら?」
自分を求めないソレルに対して、エトナは徐々に怒りが湧いて来る。
苛立つままに言葉をソレルにぶつけると、ソレルは優しく微笑んだ。
その表情があまりに美しく見えて、エトナの喉がごくりと鳴る。
「俺は、この世でたった一人にしか興味が無いんです」
そう言ったソレルは、とても穏やかな表情をしていた。
エトナは拳を握り、怒りに目をぎらつかせる。
目の前にいるソレルという一人の悪魔が、自分の物にならないと思うと、腸が煮えくり返る。
「ああそう、貴方が私の物にならないのなら、殺して魂を私の物にするだけよ」
エトナは不気味に笑う。
それを聞いたソレルは、少し驚いたような表情を見せた。
魂を捕らえられた場合、強制的にエトナのしもべにされてしまう。
「覚悟なさい」
エトナが言うと、エトナの美しい顔がぐにゃりと歪む。
額や頬に目玉がギョロリと現れ、口が縦に裂けた。
裂けた大きな口の中には、サメのような鋭い歯が並ぶ。
体は大きく膨れ上がり、背中や肩から赤黒い触手が何本も生える。
足は皮膚を破って四本の蜘蛛の足のような物が出てきた。
「ああ、その姿の方が素敵ですよ」
ソレルは笑いながら言う。
「あら……有難う」
エトナは礼の言葉を言うなり、ソレルに向かって触手を伸ばす。
ソレルはそれを避け、出入り口のドアを破壊して、廊下へと飛び出した。