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デーモンハント

第4章 主従

二人は、その後も体を合わせ続けた。
そして明け方になる頃、満たされた二人はベッドで互いの体温を感じながら、寝そべっていた。

エルザはすやすやと寝息を立て、そんなエルザの事をソレルは穏やかな表情で見つめる。
三十分前まで艶やかに乱れていたエルザの寝顔は、どこか幼い。

「エルザ……俺はずっと貴女の従者でいたいです」

静かな声で、眠るエルザの横顔に言う。
ソレルはエルザの頬を優しく撫で、その頬に口付けをする。

そしてベッドから出ると、ソレルは着替えを始めた。
カーテンの向こうの空は、白んでいる。
ソレルは深呼吸をしてから、エルザに近付いた。

「エルザ、起きてください、帰りますよ」

ソレルが声を掛けると、エルザは重たいまぶたを持ち上げる。

「んん、もう少し寝かせて」

眠たそうにエルザは言って、また目を閉じてしまう。
ソレルはいたずらな笑顔になると、エルザの耳を軽く噛んだ。

「ひゃあぁ!」

ぞっとする感覚に、エルザは飛び起きる。

「止めてよソレル!アタシが耳弱いの分かってるでしょ!」

エルザが言うと、ソレルはにっこり笑う。

「だから噛んだんです、起きましたね、服を着て出ましょうか?」

ソレルが言うと、エルザは頬をぷくりと膨れさせて、ふてくされながら服を着る。
そしてエルザが着替えを終えると、二人はホテルを出た。

車に乗り込み、発進する。

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