デーモンハント
第6章 発見
嬉しそうにソレルは自分の頬を指で触りながら、エルザと目線を合わせる。
「どうぞどうぞ、叩いてください」
ウキウキとした様子で頬を差し出すソレルを見て、エルザは少しばかり引く。
「わ、分かったわよ」
そう言って、エルザは思い切りソレルの頬を叩いた。
全力のフルスイングで頬を叩かれたソレルは、ふらついて後ろに一歩下がる。
そして満面の笑みでエルザを見た。
エルザは仮面の悪魔の方に向き直り、鎌を持った手を前に出す。
「話しは終わったわ、次はアンタを殺す時間よ」
エルザが言うと、仮面の悪魔はつまらなそうにため息をついた。
「あーあ、つまらない、もっと揉めると思ったのに」
悪魔が言うと、エルザは口角を持ち上げる。
「残念だったわね」
そう言うとエルザは地面を蹴って、悪魔の方に飛び込む。
悪魔は「おっと」と言って、エルザが振った鎌を回避した。
「落ち着いて、貴女に会わせたい人がいるんだ」
仮面の悪魔が言うが、エルザはそれを無視して鎌を振る。
悪魔は飛び上がり、鎌の攻撃範囲から逃れると、天井に触れそうな位置まで浮き上がった。
「降りて来なさいよ!」
エルザが悪魔を睨みながら、叫ぶ。
すると悪魔が指を鳴らした。
途端に室内が暗闇に包まれる。
「チッ」
エルザは舌打ちをして身構えた。
「さぁ、感動の再会といこうか!」
悪魔の声が響いて、明かりがつく。
視界が明るくなったエルザの前に、一人の男が立っていた。
その男を見て、エルザは目を見開く。
そこに立っていたのは、赤いコートに身を包み、帽子を被った男だった。
そいつはエルザの両親を殺した、あの赤いコートの悪魔だ。
「……あ」
エルザの体が震える。
「お久しぶりです、お嬢さん」
悪魔はにっと笑った。
「どうぞどうぞ、叩いてください」
ウキウキとした様子で頬を差し出すソレルを見て、エルザは少しばかり引く。
「わ、分かったわよ」
そう言って、エルザは思い切りソレルの頬を叩いた。
全力のフルスイングで頬を叩かれたソレルは、ふらついて後ろに一歩下がる。
そして満面の笑みでエルザを見た。
エルザは仮面の悪魔の方に向き直り、鎌を持った手を前に出す。
「話しは終わったわ、次はアンタを殺す時間よ」
エルザが言うと、仮面の悪魔はつまらなそうにため息をついた。
「あーあ、つまらない、もっと揉めると思ったのに」
悪魔が言うと、エルザは口角を持ち上げる。
「残念だったわね」
そう言うとエルザは地面を蹴って、悪魔の方に飛び込む。
悪魔は「おっと」と言って、エルザが振った鎌を回避した。
「落ち着いて、貴女に会わせたい人がいるんだ」
仮面の悪魔が言うが、エルザはそれを無視して鎌を振る。
悪魔は飛び上がり、鎌の攻撃範囲から逃れると、天井に触れそうな位置まで浮き上がった。
「降りて来なさいよ!」
エルザが悪魔を睨みながら、叫ぶ。
すると悪魔が指を鳴らした。
途端に室内が暗闇に包まれる。
「チッ」
エルザは舌打ちをして身構えた。
「さぁ、感動の再会といこうか!」
悪魔の声が響いて、明かりがつく。
視界が明るくなったエルザの前に、一人の男が立っていた。
その男を見て、エルザは目を見開く。
そこに立っていたのは、赤いコートに身を包み、帽子を被った男だった。
そいつはエルザの両親を殺した、あの赤いコートの悪魔だ。
「……あ」
エルザの体が震える。
「お久しぶりです、お嬢さん」
悪魔はにっと笑った。