デーモンハント
第7章 偉大な方
エルザはソレルの事を見上げながら、微笑む。
「武器が消えたから、今度こそ本当にダメなんだと思った」
そう言われ、ソレルは「あー」と声を漏らしながら頭を掻く。
「脳がやられたせいですね……実は俺、不死身なんですよ、どうやったら死ぬのか、俺自身もわからないんです」
ふにゃりとした、気の抜ける笑顔でソレルが言うと、エルザは軽くソレルの肩に拳をぶつける。
「先に言っときなさいよ、もう」
エルザは言って、くすりと笑う。
その時だった。
四つ目の悪魔の身体が、ずるりと音を立てて動き出す。
「おっと、まだ生きてましたか」
ソレルは振り向いて、手をパンと鳴らした。
すると、エルザの服が薄い布から元の服に戻り、ソレルの体にこびりついた汚れが綺麗に消える。
そして鎌を呼び出すと、エルザの方に差し出した。
エルザは鎌を受け取り、立ち上がった四つ目の悪魔を睨む。
「まさか、私の身体を支配するとはな……やはり混ざりものは面白い」
四つ目の悪魔が、低く太い声で言う。
悪魔はそう言うと、首をならしてにっと笑った。
「部下を無くしたのは手痛い……と言いたいところだが……」
そこまで言って、悪魔は指を鳴らす。
すると、悪魔を囲む様に人影が五つ現れた。
そいつらは全員コートを着た悪魔と同じ顔、身体をしている。
「な、どういうこと?」
戸惑うエルザの後方で、ソレルは驚いた表情をした。
「コイツらは私が食った奴の兄弟だ……まぁ、魔力で作ったに過ぎない傀儡だがな」
四つ目の悪魔がそう言うと、コートの悪魔達はエルザ達に近付いて来る。
「やれ、二人とも生け捕りにしろ、貴重な玩具と極上の肉だ」
四つ目の悪魔が言った瞬間コートの悪魔達は、エルザに迫った。
身構えるエルザの隣に、短剣を持ったソレルが並ぶ。
「ソレル!」
「お手伝いします」
二人は短く言葉を交わし、コートの悪魔達に鋭い眼差しを向けた。
「武器が消えたから、今度こそ本当にダメなんだと思った」
そう言われ、ソレルは「あー」と声を漏らしながら頭を掻く。
「脳がやられたせいですね……実は俺、不死身なんですよ、どうやったら死ぬのか、俺自身もわからないんです」
ふにゃりとした、気の抜ける笑顔でソレルが言うと、エルザは軽くソレルの肩に拳をぶつける。
「先に言っときなさいよ、もう」
エルザは言って、くすりと笑う。
その時だった。
四つ目の悪魔の身体が、ずるりと音を立てて動き出す。
「おっと、まだ生きてましたか」
ソレルは振り向いて、手をパンと鳴らした。
すると、エルザの服が薄い布から元の服に戻り、ソレルの体にこびりついた汚れが綺麗に消える。
そして鎌を呼び出すと、エルザの方に差し出した。
エルザは鎌を受け取り、立ち上がった四つ目の悪魔を睨む。
「まさか、私の身体を支配するとはな……やはり混ざりものは面白い」
四つ目の悪魔が、低く太い声で言う。
悪魔はそう言うと、首をならしてにっと笑った。
「部下を無くしたのは手痛い……と言いたいところだが……」
そこまで言って、悪魔は指を鳴らす。
すると、悪魔を囲む様に人影が五つ現れた。
そいつらは全員コートを着た悪魔と同じ顔、身体をしている。
「な、どういうこと?」
戸惑うエルザの後方で、ソレルは驚いた表情をした。
「コイツらは私が食った奴の兄弟だ……まぁ、魔力で作ったに過ぎない傀儡だがな」
四つ目の悪魔がそう言うと、コートの悪魔達はエルザ達に近付いて来る。
「やれ、二人とも生け捕りにしろ、貴重な玩具と極上の肉だ」
四つ目の悪魔が言った瞬間コートの悪魔達は、エルザに迫った。
身構えるエルザの隣に、短剣を持ったソレルが並ぶ。
「ソレル!」
「お手伝いします」
二人は短く言葉を交わし、コートの悪魔達に鋭い眼差しを向けた。