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一方、エルザとソレルは自宅に戻って来ていた。
玄関のドアが開いているのを見たエルザは、顔を青ざめさせ、シフォンの部屋へと駆け込む。

「シフォン！」

叫んで中に入った瞬間、不快な血の臭いを感じてエルザは眉間にシワを寄せた。
部屋の真ん中にはヤギの頭をした悪魔がいて、その悪魔は誰かを犯して楽しんでいたらしい。
悪魔はエルザに振り向いて、血で汚れた歯を剥き出しにする。

「この、畜生が！」

エルザは悪魔が動こうとした瞬間に、剣で悪魔の首を切った。
悪魔の頭がごつりと床に落ち、体が倒れる。

「シフォン？！」

そこにシフォンがいると思って駆け寄ったエルザは、犯されていた女性がシフォンでは無いことに気付いた。

「……え？ミファ？」

戸惑うエルザの前に、ミファはいた。
両腕を千切られていて、足は折られたらしく、おかしな方向に曲がっている。
太い悪魔のモノと繋がった秘部からは、血が滴っていた。

「ア……エルザ、さん」

弱々しくミファが言う。
エルザはミファを抱き寄せ、悪魔のモノを抜くと、部屋の入り口で立っているソレルを見た。

「ソレル、回復できる？」

エルザが聞くと、ソレルは近付いてミファを覗く。

「切り離された腕があれば回復は可能です、足は問題無く回復できます」

ソレルに言われ、エルザは部屋を見回す。
しかし、腕らしきものは見当たらない。

「腕は、無いです、悪魔に、食べられまし……た」

そう言ったミファの呼吸は弱く、今にも死んでしまいそうに感じる。
エルザはとにかく止血をしようと、ベッドのシーツを見る。

「ソレル、シーツちょうだい」

エルザに言われ、ソレルは急いでシーツをベッドから外し、エルザに渡す。

「エルザ、さん」
「無理に喋らないで」

喋ろうとするミファに言って、エルザはシーツを切り、ミファの止血を行う。

「何でミファさんがここに？シフォンはどうしました？」

ソレルが聞くと、エルザはソレルを睨む。

「喋らせないで、大怪我してるのよ！それに、シフォンがどうなったかは、大体予想できてる」

エルザが言うと、ソレルは「そうですね」と呟いて、済まなそうに頭を下げた。