
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
45 プレゼンテーション
タクシーが赤坂のテレビ局の玄関前に到着した。
「さあ、仕事よ、切り替えて」
と、わたしが言うと…
「はいっ、リョーカイっす」
杉山くんはノリノリで応えてくる。
こんな明るいノリが緊張感を少し解してくれてきた…
ある程度、お台場のテレビ局の報道局長であるこの杉山くんの父親が事前に話しは通してくれてあるので比較的に入りは楽なのではあるのだが、今日からは具体的な契約内容等や金額的な問題の話しになる。
だが、わたしはギリギリまでは口を挟まないつもりでいたのだ。
わたし達側からの内容は全て二人で精査済みであるから、ある程度までは杉山くんのプレゼンテーションに任せるつもりでいた。
そしてそれがこの先の、杉山くんの営業マンとしての為になる筈だからである…
そして会議が始まり、杉山くんは
細かい具体的な単価設定…
開始時期…
契約期間の問題…
これから専属での継続的な契約になるのか?…
それとも需要時期毎の単発契約になるのか?…
等々のプレゼンテーションを滞りなくそつなくこなした。
そして、あとは後日、具体的にテレビ局側からの返事待ち的な流れとなった。
それはある意味、もともとの話しの中心であるお台場のテレビ局次第、つまりは杉山くんの父親である報道局長の判断次第ともいえたのだ…
それに特別に問題は無いではあろうが、明日の東京タワーのテレビ局との会議も残っている…
それらとの会議をこなし、そしてその三局のテレビ局の相談結果となりそうであった。
ただ、杉山くんの父親が中心であるから、ほぼ契約白紙の心配は無い分、気楽といえる…
「今日のプレゼン凄く良かったわよ」
わたし達は赤坂のテレビ局の喫茶室で、休憩がてらお茶を飲んでいた。
「マジっすか、そうすか、やったぁ」
「うん、マジっす」
杉山くんはそう聞いて素直に喜ぶ。
「あ、あれ、俳優の三山蓮太郎っすよね」
すると杉山くんは、喫茶室の端におそらくはマネージャーと、テレビ局関係者と同席している四人を見てそう囁いてきたのだ。
「えっ、そうなの?」
わたしは杉山くんの声のままにそっちを向いた。
タクシーが赤坂のテレビ局の玄関前に到着した。
「さあ、仕事よ、切り替えて」
と、わたしが言うと…
「はいっ、リョーカイっす」
杉山くんはノリノリで応えてくる。
こんな明るいノリが緊張感を少し解してくれてきた…
ある程度、お台場のテレビ局の報道局長であるこの杉山くんの父親が事前に話しは通してくれてあるので比較的に入りは楽なのではあるのだが、今日からは具体的な契約内容等や金額的な問題の話しになる。
だが、わたしはギリギリまでは口を挟まないつもりでいたのだ。
わたし達側からの内容は全て二人で精査済みであるから、ある程度までは杉山くんのプレゼンテーションに任せるつもりでいた。
そしてそれがこの先の、杉山くんの営業マンとしての為になる筈だからである…
そして会議が始まり、杉山くんは
細かい具体的な単価設定…
開始時期…
契約期間の問題…
これから専属での継続的な契約になるのか?…
それとも需要時期毎の単発契約になるのか?…
等々のプレゼンテーションを滞りなくそつなくこなした。
そして、あとは後日、具体的にテレビ局側からの返事待ち的な流れとなった。
それはある意味、もともとの話しの中心であるお台場のテレビ局次第、つまりは杉山くんの父親である報道局長の判断次第ともいえたのだ…
それに特別に問題は無いではあろうが、明日の東京タワーのテレビ局との会議も残っている…
それらとの会議をこなし、そしてその三局のテレビ局の相談結果となりそうであった。
ただ、杉山くんの父親が中心であるから、ほぼ契約白紙の心配は無い分、気楽といえる…
「今日のプレゼン凄く良かったわよ」
わたし達は赤坂のテレビ局の喫茶室で、休憩がてらお茶を飲んでいた。
「マジっすか、そうすか、やったぁ」
「うん、マジっす」
杉山くんはそう聞いて素直に喜ぶ。
「あ、あれ、俳優の三山蓮太郎っすよね」
すると杉山くんは、喫茶室の端におそらくはマネージャーと、テレビ局関係者と同席している四人を見てそう囁いてきたのだ。
「えっ、そうなの?」
わたしは杉山くんの声のままにそっちを向いた。
