
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
51 寄り道…
そして食事を終えたわたし達はコールセンター部に戻り、明日の東京タワーのテレビ局に向けてのプレゼンの内容をもう一度整理し、精査をしていく…
「あら、もうこんな時間…」
すると、時刻はあっという間に午後4時になろうとしていた。
「ほら今日は休日出勤なんだから、もう帰りなさいよ、明日もあるんだから…」
と、わたしは杉山くんに言う。
「あ、はい、そうっすね」
と、杉山くんはそう言って帰り支度をし始める。
「佐々木部長は帰らないんすか?」
するとそう訊いてきた。
「え、もちろんわたしも帰るわよ、もう何も用事は無いしさ…」
「これからデートっすかぁ?」
杉山くんはにこやかな笑顔でそう軽く訊いてくる。
「え、違うわよ、そんなデートする相手なんかいないし…
今からエステに行くのよ…」
そうなのだ、明日、10日の夜には彼、大原浩一本部長が『飛んで…』帰ってきて、わたしを愛してくれるのだ…
だからこそ、より綺麗にカラダを磨き上げておくのである。
「そうっすかぁ、エステっすかぁ…
じゃ、明日は更にピッカピカになっちゃうんすねぇ…
明日がまた楽しみっす…
じゃあ、また明日よろしくお願いしまっす」
と、杉山くんは明るく帰っていく。
そしてわたしも退社をし、帰途に恵比寿の会員になっているエステサロンに寄り、全身を磨き上げ、スッキリして帰宅したのは午後10時ちょうど辺りであった。
そして急ぎシャワーを浴び、濡れた髪の毛にバスタオルを巻き、Tシャツにショーツのみというリラックススタイルで寝酒代わりの赤ワインを手にしてベッドサイドに座ったタイミングで、彼、大原浩一本部長から着信が入る。
あ、昨夜と同じ時間だわ…
「もしもし…」
わたしはその電話口から聞こえてくる彼の声に、心を高ぶらせ、昂ぶらせてしまう。
『はい、わたしです…』
この昂ぶる想いを悟られない様に…
と、できるだけ落ち着いたフリの声でそう応える。
「いやぁ、今日は本当に疲れたよ…」
そして食事を終えたわたし達はコールセンター部に戻り、明日の東京タワーのテレビ局に向けてのプレゼンの内容をもう一度整理し、精査をしていく…
「あら、もうこんな時間…」
すると、時刻はあっという間に午後4時になろうとしていた。
「ほら今日は休日出勤なんだから、もう帰りなさいよ、明日もあるんだから…」
と、わたしは杉山くんに言う。
「あ、はい、そうっすね」
と、杉山くんはそう言って帰り支度をし始める。
「佐々木部長は帰らないんすか?」
するとそう訊いてきた。
「え、もちろんわたしも帰るわよ、もう何も用事は無いしさ…」
「これからデートっすかぁ?」
杉山くんはにこやかな笑顔でそう軽く訊いてくる。
「え、違うわよ、そんなデートする相手なんかいないし…
今からエステに行くのよ…」
そうなのだ、明日、10日の夜には彼、大原浩一本部長が『飛んで…』帰ってきて、わたしを愛してくれるのだ…
だからこそ、より綺麗にカラダを磨き上げておくのである。
「そうっすかぁ、エステっすかぁ…
じゃ、明日は更にピッカピカになっちゃうんすねぇ…
明日がまた楽しみっす…
じゃあ、また明日よろしくお願いしまっす」
と、杉山くんは明るく帰っていく。
そしてわたしも退社をし、帰途に恵比寿の会員になっているエステサロンに寄り、全身を磨き上げ、スッキリして帰宅したのは午後10時ちょうど辺りであった。
そして急ぎシャワーを浴び、濡れた髪の毛にバスタオルを巻き、Tシャツにショーツのみというリラックススタイルで寝酒代わりの赤ワインを手にしてベッドサイドに座ったタイミングで、彼、大原浩一本部長から着信が入る。
あ、昨夜と同じ時間だわ…
「もしもし…」
わたしはその電話口から聞こえてくる彼の声に、心を高ぶらせ、昂ぶらせてしまう。
『はい、わたしです…』
この昂ぶる想いを悟られない様に…
と、できるだけ落ち着いたフリの声でそう応える。
「いやぁ、今日は本当に疲れたよ…」
