
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
72 黒歴史…(7)
「ここが家だよ…」
「え…」
わたしは蓮に…
『上物のチョコがあるから』と誘われ、クラブの外に出てフラフラと彼の後に付いて某国大使館の方向に歩いて行く、そしてその先には東京タワーの一部も見えていた。
すると5分も歩かないうちに立ち止まり、物凄く高い塀に囲まれたお屋敷の前で彼が指差してそう言ってきたのだ。
その立地に…
そしてその広さに…
この目の前にまるでそびえ立つ様な頑丈な高い塀に…
わたしは驚きの声を漏らしてしまう。
「ここ、僕ん家」
すると蓮は再びそう言った。
『三山蓮』…
母親は日本のトップレベルの有名な大女優である。
そしてこの蓮は、そんな大女優の一人息子である。
顔立ちはそんな大女優の母親に似て、スッキリとした甘い容姿をしており、いや、立ち振る舞い、雰囲気、声、話し方等々の全てが穏やかで、甘い、いかにもお坊ちゃま然とした存在感であった。
そう、いかにも、今まで、一切、何の苦労もなく、裕福で、自由気ままに育ってきたお坊ちゃまを絵に書いた様な存在なのだ…
そんな日本の大女優の母親の家は、六本木の超一等地に広い敷地を有する大豪邸であった。
本当に絵に書いた様なお坊ちゃまなんだぁ…
その時、わたしはそう思ったのだ。
でも当時はそんな感想はほぼどうでも良かったのであった。
早く、その『上物のチョコ』つまり『大麻樹脂』を味わいたくてウズウズしていたのである…
「なんかさぁ、おじいちゃんがこの辺りの大地主だったらしくてさぁ…
昔はこの辺りは、まだまだ田舎で鬱蒼とした山林だったみたいだったんだって…」
と、のんびりと穏やかな口調で話してきていたのだ。
「あの、お母さまは?」
「ああ、撮影でいないよ…
ていうかぁ、ママは一年間通してほとんどいないんだよ…
それに、他にママ専用のマンションがあるしね…」
「そうなんだ…
こんな広い家に一人なんだ…」
「うん、まあね、それに家政婦さんがいるから平気…」
と、蓮は穏やかに、にこやかに話してくる。
「さあ、どうぞ…」
かなりの広さのリビングを通り越して、どうやら蓮の部屋なのだろう…
個室としてはかなり広い部屋に入った。
そして部屋にはクイーンサイズの大きなベッドが鎮座していた。
「さあ楽しもうよ『ゆかり姫…』」
「ここが家だよ…」
「え…」
わたしは蓮に…
『上物のチョコがあるから』と誘われ、クラブの外に出てフラフラと彼の後に付いて某国大使館の方向に歩いて行く、そしてその先には東京タワーの一部も見えていた。
すると5分も歩かないうちに立ち止まり、物凄く高い塀に囲まれたお屋敷の前で彼が指差してそう言ってきたのだ。
その立地に…
そしてその広さに…
この目の前にまるでそびえ立つ様な頑丈な高い塀に…
わたしは驚きの声を漏らしてしまう。
「ここ、僕ん家」
すると蓮は再びそう言った。
『三山蓮』…
母親は日本のトップレベルの有名な大女優である。
そしてこの蓮は、そんな大女優の一人息子である。
顔立ちはそんな大女優の母親に似て、スッキリとした甘い容姿をしており、いや、立ち振る舞い、雰囲気、声、話し方等々の全てが穏やかで、甘い、いかにもお坊ちゃま然とした存在感であった。
そう、いかにも、今まで、一切、何の苦労もなく、裕福で、自由気ままに育ってきたお坊ちゃまを絵に書いた様な存在なのだ…
そんな日本の大女優の母親の家は、六本木の超一等地に広い敷地を有する大豪邸であった。
本当に絵に書いた様なお坊ちゃまなんだぁ…
その時、わたしはそう思ったのだ。
でも当時はそんな感想はほぼどうでも良かったのであった。
早く、その『上物のチョコ』つまり『大麻樹脂』を味わいたくてウズウズしていたのである…
「なんかさぁ、おじいちゃんがこの辺りの大地主だったらしくてさぁ…
昔はこの辺りは、まだまだ田舎で鬱蒼とした山林だったみたいだったんだって…」
と、のんびりと穏やかな口調で話してきていたのだ。
「あの、お母さまは?」
「ああ、撮影でいないよ…
ていうかぁ、ママは一年間通してほとんどいないんだよ…
それに、他にママ専用のマンションがあるしね…」
「そうなんだ…
こんな広い家に一人なんだ…」
「うん、まあね、それに家政婦さんがいるから平気…」
と、蓮は穏やかに、にこやかに話してくる。
「さあ、どうぞ…」
かなりの広さのリビングを通り越して、どうやら蓮の部屋なのだろう…
個室としてはかなり広い部屋に入った。
そして部屋にはクイーンサイズの大きなベッドが鎮座していた。
「さあ楽しもうよ『ゆかり姫…』」
