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シャイニーストッキング

第9章 絡まるストッキング8        部長佐々木ゆかり

 83 黒歴史…(18)

 わたしを見つめてくる蓮、いや、女装した三山圭子の目の欲情の濡れた光りにすっかり子宮の疼きの昂ぶりを感じてきていた。

「よ、圭子ぉ…キスしてぇ…」
 そう囁くと、母親であり大女優の三山圭子になり切った蓮は黙って頷き、キスをしてくる。

 そのキスは甘い味がした…

 そう、そのキスはいつもしている男の蓮とのキスの味、感触ではなく、甘く、柔らかい味と感触がしてきたのであった。

 ホンモノの女性とキスしているみたい…

 あ、そうか…

 口紅の甘さなのか…

 そうなのであった、わたしはこれまでに口紅を塗った唇とキスをした経験が無かったのだ、だから

 これが…

 きっと…

 女性との、同姓との…

 キスの味、感触なんだ…

 そしてこれが、わたしとキスをしてきた男達が感じてきていた感触と味なのか…

 更にそのキスによりすっかり心が欲情の想いに昂ぶり、興奮し、濡れてきていた。

 この三山圭子を味わいたい…

 苛めたい…

 犯したい…

 この瞬間に、すっかりサディスティック的な思考が脳裏を支配してきたのだ。

「よ、圭子ぉ…」
 わたしはそう囁き、キスを、唇を貪り吸いながら、態勢を入れ替えり、わたしが三山圭子の上に跨がった。

「はぁぁ…ひ、姫ぇ…」

 わたしは夢中になりながら、その口紅の味のする唇を吸い、舌先を吸い、唾液を吸っていく。

 そしてその味と感触は、大麻酩酊を更に昂ぶらせる媚薬の様な効果を生んでくる…

「はうぁぁ…よしこぉ…」
 わたしはそうキスをしながら囁き、圭子の白いブラウスの胸元に手を差し入れていく。

 もちろん蓮は、いや、三山圭子はブラジャーをしていた…

 そしてわたしはそのブラジャーの隙間に指先を差し入れて、小さな乳首を弄っていった。

 だが、既にわたしの思考の中ではその小さな乳首は三山圭子という女性の乳首にしか感じない…

「はあうぁぁ…んん…」
 三山圭子になり切った蓮は小さくビクンと震え、身を捩り、喘ぎ声を漏らしてくる。

 そのいかにも男性が女性的な声音の喘ぎ声も、既に、その時のわたしには三山圭子の声にしか、聞こえなくなっていた…

「あぁ…よしこぉ…気持ちいいのぉ…」

 そしてそんな声音も大麻酩酊を更に昂ぶらせる媚薬の喘ぎになっていたのだ…





 

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