
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
134 初めて…
「酔い潰れちゃてさぁ…
ヤられなかった事ってさぁ…
あの夜が…
杉山くんが…
キミが…
初めてなのよねぇ…」
「あっ…えっ……」
ついに言ってしまった…
ほろ酔いと、杉山くんの可愛いさのせいである…
「そ、そ、そうなんスか」
杉山くんは、『あっ』いや『はっ』っという様な慌てた顔をして呟いてきた。
「うん…そうなの…」
多分、そう頷いたわたしは、もの凄くいやらしい顔をしている…
の、だろうと思われる。
「今まででさぁ、ヤられなかった事なんてさぁ…
キミが、杉山くんがさぁ、初めてなのよねぇ…」
「あ、いや、そ、それは、あ、その…」
かなり杉山くんは慌て、そしてしどろもどろになっている。
「それが…キミの優しさ…なのは分かるわよ…
ううん、優しさは充分伝わってきたわよ…
でもねぇ…」
「……………」
かなり動揺しているようで、黙ってしまった。
「ヤられなかったという安心感と安堵感はもちろんあったし、嬉しかったわよ…
でもねぇ、嬉しさ半分かなぁ…
それよりもさぁ、不思議さや、ううん、疑問かなぁ?…
そんな思いも半分くらい浮かんできたのよねぇ…」
「え、半分て?……」
どうやら杉山くんは、わたしの言っている意味が殆ど理解できていないようである。
分からないからシロウト童貞なのだ、いや違うか、シロウト童貞だからさっぱり理解できないのか?…
わたしは、唖然とした表情の杉山くんの顔を見ながらそう思う。
「うーん…
あのねぇ…」
ほろ酔いがわたしの想いを後押ししてきていた。
もうこの際だから、ちゃんと教えてやれ…と。
女心の複雑さを教えてあげろ…とも。
「うーんとねぇ…
まずはわたしの立場上、あの夜に、何も無かった事は非常にありがたかったし、それにはキミに感謝をしているのは事実なのよ…ね」
「あ…は、はい…」
杉山くんは頷いてくる。
「だけどね…だけどさぁ………」
わたしはそう呟きながら彼の目を見つめていく。
「え…あ、は、はい…」
わたしの視線を受け、杉山くんの目が泳いできた。
「だけどねぇ………
仮にさぁ、仮によ…
もしもさぁ、あの酔い潰れたわたしを杉山くんがさぁ…
つまり、わたしをヤっちゃったとしてもさぁ…」
「あ……はい…」
「酔い潰れちゃてさぁ…
ヤられなかった事ってさぁ…
あの夜が…
杉山くんが…
キミが…
初めてなのよねぇ…」
「あっ…えっ……」
ついに言ってしまった…
ほろ酔いと、杉山くんの可愛いさのせいである…
「そ、そ、そうなんスか」
杉山くんは、『あっ』いや『はっ』っという様な慌てた顔をして呟いてきた。
「うん…そうなの…」
多分、そう頷いたわたしは、もの凄くいやらしい顔をしている…
の、だろうと思われる。
「今まででさぁ、ヤられなかった事なんてさぁ…
キミが、杉山くんがさぁ、初めてなのよねぇ…」
「あ、いや、そ、それは、あ、その…」
かなり杉山くんは慌て、そしてしどろもどろになっている。
「それが…キミの優しさ…なのは分かるわよ…
ううん、優しさは充分伝わってきたわよ…
でもねぇ…」
「……………」
かなり動揺しているようで、黙ってしまった。
「ヤられなかったという安心感と安堵感はもちろんあったし、嬉しかったわよ…
でもねぇ、嬉しさ半分かなぁ…
それよりもさぁ、不思議さや、ううん、疑問かなぁ?…
そんな思いも半分くらい浮かんできたのよねぇ…」
「え、半分て?……」
どうやら杉山くんは、わたしの言っている意味が殆ど理解できていないようである。
分からないからシロウト童貞なのだ、いや違うか、シロウト童貞だからさっぱり理解できないのか?…
わたしは、唖然とした表情の杉山くんの顔を見ながらそう思う。
「うーん…
あのねぇ…」
ほろ酔いがわたしの想いを後押ししてきていた。
もうこの際だから、ちゃんと教えてやれ…と。
女心の複雑さを教えてあげろ…とも。
「うーんとねぇ…
まずはわたしの立場上、あの夜に、何も無かった事は非常にありがたかったし、それにはキミに感謝をしているのは事実なのよ…ね」
「あ…は、はい…」
杉山くんは頷いてくる。
「だけどね…だけどさぁ………」
わたしはそう呟きながら彼の目を見つめていく。
「え…あ、は、はい…」
わたしの視線を受け、杉山くんの目が泳いできた。
「だけどねぇ………
仮にさぁ、仮によ…
もしもさぁ、あの酔い潰れたわたしを杉山くんがさぁ…
つまり、わたしをヤっちゃったとしてもさぁ…」
「あ……はい…」
