
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
139 まさかのオチ
「その時っス…」
すると急に杉山くんが暗くなった…
「うんうん…えっ?…」
まさか…
「もう周りは暗くなってたし、本当にいい雰囲気だったんスよ…」
「え…」
まさか…
「俺、彼女のことが本当に可愛いくて、大好きで、堪らなくなっちゃって…」
まさか…
「思わず抱き寄せて…」
まさか…
「キスを…したんス…
いや、しようとしたんス…」
「あちゃぁ…」
まさか…で、あった。
「そしたら拒否られて、突き飛ばされて………
それで全てが終わったんス…
それからは、無視、シカト、目さえも合わしてくれない…」
「え、ま、まさか、いきなり?…」
「あ、はい、でもぉ、雰囲気はかなり良かったんスよぉ…」
「でもさぁ、いきなりなのよねぇ?」
杉山くんは頷く。
「しかも…初デートだったのよねぇ?」
「…あ、はい…」
まさかのやらかしであった…
そして、まさかの…
キスの話しであったのだ…
確か、わたし達は、いや、わたしは、杉山くんが傷つかない様に『いい人論』を分かりやすく、そして丁寧に言葉を選びながら『ヤる、ヤらない』等の男女の心理的な話しをしつきた…
つもりであったのだが。
まさかの、初デート、初キスの失敗によるトラウマのオチを付けられてしまったのだ…
「ダメだこりやぁ…」
思わず呟いてしまう。
「そうなんス、俺はダメなんスよ…」
しかも、そのわたしの思わず呟いてしまった意味さえ全く分かっていない。
まぁ、これがある意味、杉山くんのいいところ、魅力なのかなぁ?…
と、わたしは半ば呆れながら彼を見つめると、グイっと残りのレモンサワーを飲み干していく。
「それからなんス…
なんか思い切れないんスよねぇ…」
いやいや、根本的にダメだろう…
だがおそらく、この杉山くんに何時間掛けて諭しても、多分、女心は理解できないのかもしれない…
100パーセント、相手の女子が杉山くんを好きで、何でも許してくれるようなタイプじゃないとこの山は、いや、この女心という山は…
永遠に乗り越えられないであろう、と、思われた。
でも…
究極な理屈をいうと…
わたしにとって、そんな事はどうでも良かったのである。
別に、わたしが杉山くんを口説いている訳では無いし…
「その時っス…」
すると急に杉山くんが暗くなった…
「うんうん…えっ?…」
まさか…
「もう周りは暗くなってたし、本当にいい雰囲気だったんスよ…」
「え…」
まさか…
「俺、彼女のことが本当に可愛いくて、大好きで、堪らなくなっちゃって…」
まさか…
「思わず抱き寄せて…」
まさか…
「キスを…したんス…
いや、しようとしたんス…」
「あちゃぁ…」
まさか…で、あった。
「そしたら拒否られて、突き飛ばされて………
それで全てが終わったんス…
それからは、無視、シカト、目さえも合わしてくれない…」
「え、ま、まさか、いきなり?…」
「あ、はい、でもぉ、雰囲気はかなり良かったんスよぉ…」
「でもさぁ、いきなりなのよねぇ?」
杉山くんは頷く。
「しかも…初デートだったのよねぇ?」
「…あ、はい…」
まさかのやらかしであった…
そして、まさかの…
キスの話しであったのだ…
確か、わたし達は、いや、わたしは、杉山くんが傷つかない様に『いい人論』を分かりやすく、そして丁寧に言葉を選びながら『ヤる、ヤらない』等の男女の心理的な話しをしつきた…
つもりであったのだが。
まさかの、初デート、初キスの失敗によるトラウマのオチを付けられてしまったのだ…
「ダメだこりやぁ…」
思わず呟いてしまう。
「そうなんス、俺はダメなんスよ…」
しかも、そのわたしの思わず呟いてしまった意味さえ全く分かっていない。
まぁ、これがある意味、杉山くんのいいところ、魅力なのかなぁ?…
と、わたしは半ば呆れながら彼を見つめると、グイっと残りのレモンサワーを飲み干していく。
「それからなんス…
なんか思い切れないんスよねぇ…」
いやいや、根本的にダメだろう…
だがおそらく、この杉山くんに何時間掛けて諭しても、多分、女心は理解できないのかもしれない…
100パーセント、相手の女子が杉山くんを好きで、何でも許してくれるようなタイプじゃないとこの山は、いや、この女心という山は…
永遠に乗り越えられないであろう、と、思われた。
でも…
究極な理屈をいうと…
わたしにとって、そんな事はどうでも良かったのである。
別に、わたしが杉山くんを口説いている訳では無いし…
