
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
144 美冴さんとの電話(2)
「ふうぅ…」
わたしは電話が切れた瞬間に、そんな吐息を漏らしてしまう。
それは、たったこれだけの会話なのにも関わらず、緊張してしまった安堵の吐息であった…
わたしはこうして今まで用事が無く、雑談や、遊びの誘いの為に同性の女性に電話を掛けた事も、話した事も無かったのである…
そんな経験は、今まで全く無かったのだ。
しかし…
異性、つまり男性には何度もあるし、気軽に電話が出来た。
『あ、わたし、今から遊びに行こう…』
『○○で待ってるから、急ぎね…』
等々、一方的に、そして有無を云わさぬ強気で、気軽に、気楽に電話を掛けたモノなのだが、今の美冴さんに対しては全くといっていい程に勝手が違ったのである。
ああ、緊張したぁ…
まだドキドキが止まらない。
全く、こんな電話位で情けない…
美冴さんは失くしたくない、大切な存在だから、こんなに緊張したのかなぁ…
今までの男達は、例えば相手が都合が悪かったら、次の男にすればいいや…
そんな感じで軽く思っていたからなのか。
あの頃は常にわたしの周りには取り巻きの男達が数人いたし、そして取り替えや、入れ替えが常にあったのだ…
わたしはそんな過去の黒歴史の時代の事を、ふと、想い返してしまう…
本当にあの頃は狂っていたのだ…
いや、わたしだけではない、周りが、時代が狂っていたのだと思う…
だから、仕方がないんだ…
と、わたしは必死に自分に言い聞かせる。
昔の事だ…
それよりも今、いや、明日からの事であるのだ。
頼りは美冴さんしかいない…
でも…、電話のタイミングは悪く無かったみたいだから良かったわ…
美冴さんから掛かってきたら絶対に誘うんだ…
わたしはそう想いながら、電話を手に持ち、寝支度を整えてベッドに入る、そして美冴さんからの電話を待った。
「ふうぅ…」
わたしは電話が切れた瞬間に、そんな吐息を漏らしてしまう。
それは、たったこれだけの会話なのにも関わらず、緊張してしまった安堵の吐息であった…
わたしはこうして今まで用事が無く、雑談や、遊びの誘いの為に同性の女性に電話を掛けた事も、話した事も無かったのである…
そんな経験は、今まで全く無かったのだ。
しかし…
異性、つまり男性には何度もあるし、気軽に電話が出来た。
『あ、わたし、今から遊びに行こう…』
『○○で待ってるから、急ぎね…』
等々、一方的に、そして有無を云わさぬ強気で、気軽に、気楽に電話を掛けたモノなのだが、今の美冴さんに対しては全くといっていい程に勝手が違ったのである。
ああ、緊張したぁ…
まだドキドキが止まらない。
全く、こんな電話位で情けない…
美冴さんは失くしたくない、大切な存在だから、こんなに緊張したのかなぁ…
今までの男達は、例えば相手が都合が悪かったら、次の男にすればいいや…
そんな感じで軽く思っていたからなのか。
あの頃は常にわたしの周りには取り巻きの男達が数人いたし、そして取り替えや、入れ替えが常にあったのだ…
わたしはそんな過去の黒歴史の時代の事を、ふと、想い返してしまう…
本当にあの頃は狂っていたのだ…
いや、わたしだけではない、周りが、時代が狂っていたのだと思う…
だから、仕方がないんだ…
と、わたしは必死に自分に言い聞かせる。
昔の事だ…
それよりも今、いや、明日からの事であるのだ。
頼りは美冴さんしかいない…
でも…、電話のタイミングは悪く無かったみたいだから良かったわ…
美冴さんから掛かってきたら絶対に誘うんだ…
わたしはそう想いながら、電話を手に持ち、寝支度を整えてベッドに入る、そして美冴さんからの電話を待った。
