
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
153 美冴さんとの電話(11)
「ええ…と、明後日の12日の予定だったんだけど…
なんか実家の父親の10回忌らしくて帰省しなくちゃならないらしいの…」
かなりトーンが下がってしまった。
そして彼の母親の事は内緒にしていた…
あまり余計な事は話す訳にもいかない。
「でね、結局は15日までは戻らない…かな」
すっかり暗くなってしまう。
『あら、そうなんですか…
それは…あ…それじゃあ…』
どうやらわたしの寂しい現状が伝わったようであった…
「でも、そんなに遠くないですよね」
するとそう言ってきた。
大原本部長の実家は、美冴さんが結婚して住んでいた場所と同じ北関東の県である、そして彼の実家までは新幹線で30分位なのだ。
「でもなんか、実家と母親を弟夫婦にすっかり任せっきりなんで泊まるって…」
わたしはすっかり今日の彼との会話を思い出してしまい、暗く話してしまっていた。
『あらそうなんですか、だったら、わたしは明後日の夜からは空いてますから…』
すると美冴さんは、まさかの、そんな言葉を言ってきてくれたのである。
「えっ、そうなの」
わたしは一気にテンションが上がってしまう。
『あっ、はい、明後日、12日の夕方か、夜からならば大丈夫ですから…』
そう聞くと、急に声のトーンも上がってしまった。
かなり嬉しい…
明日一日我慢すれば、美冴さんが遊んでくれる…
わたしのテンションは一気に上がってくる。
「じ、じゃあ、また、明後日あたりに電話してよいかしらぁ?」
わたしは思わずそう訊いてしまう。
『はい、ぜひ、電話待ってますから…』
すると美冴さんは明るくそう言ってくれたのである。
ぜひ…だって…
チョー嬉しかった…
天にも昇る気持ちとは正にこんな感じであった。
『おやすみなさい…』
そしてそう言って美冴さんは電話を切る。
「おやすみ、ありがとう…」
わたしは思わずそう応えてしまう…
12日の夜には美冴さんと遊べるんだ…
明日の11日、昼間は当番出勤だから、夜を早くねちゃって…
そして明後日12日、昼間に少しショッピングでもして…
と、わたしはすっかり、明後日までの事をハイテンションでザッと考えていく。
さっきまでの暗い想いは何処かに吹き飛んでしまっていたのである…
「ええ…と、明後日の12日の予定だったんだけど…
なんか実家の父親の10回忌らしくて帰省しなくちゃならないらしいの…」
かなりトーンが下がってしまった。
そして彼の母親の事は内緒にしていた…
あまり余計な事は話す訳にもいかない。
「でね、結局は15日までは戻らない…かな」
すっかり暗くなってしまう。
『あら、そうなんですか…
それは…あ…それじゃあ…』
どうやらわたしの寂しい現状が伝わったようであった…
「でも、そんなに遠くないですよね」
するとそう言ってきた。
大原本部長の実家は、美冴さんが結婚して住んでいた場所と同じ北関東の県である、そして彼の実家までは新幹線で30分位なのだ。
「でもなんか、実家と母親を弟夫婦にすっかり任せっきりなんで泊まるって…」
わたしはすっかり今日の彼との会話を思い出してしまい、暗く話してしまっていた。
『あらそうなんですか、だったら、わたしは明後日の夜からは空いてますから…』
すると美冴さんは、まさかの、そんな言葉を言ってきてくれたのである。
「えっ、そうなの」
わたしは一気にテンションが上がってしまう。
『あっ、はい、明後日、12日の夕方か、夜からならば大丈夫ですから…』
そう聞くと、急に声のトーンも上がってしまった。
かなり嬉しい…
明日一日我慢すれば、美冴さんが遊んでくれる…
わたしのテンションは一気に上がってくる。
「じ、じゃあ、また、明後日あたりに電話してよいかしらぁ?」
わたしは思わずそう訊いてしまう。
『はい、ぜひ、電話待ってますから…』
すると美冴さんは明るくそう言ってくれたのである。
ぜひ…だって…
チョー嬉しかった…
天にも昇る気持ちとは正にこんな感じであった。
『おやすみなさい…』
そしてそう言って美冴さんは電話を切る。
「おやすみ、ありがとう…」
わたしは思わずそう応えてしまう…
12日の夜には美冴さんと遊べるんだ…
明日の11日、昼間は当番出勤だから、夜を早くねちゃって…
そして明後日12日、昼間に少しショッピングでもして…
と、わたしはすっかり、明後日までの事をハイテンションでザッと考えていく。
さっきまでの暗い想いは何処かに吹き飛んでしまっていたのである…
