
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
154 甘い香り
「ふうぅ…」
わたしは美冴さんとの電話を切ってからあれこれと明日からの事を考えてしまい、眠れなくなってしまっていた。
こんな気持ちの昂ぶりは久しぶりだわ…
そして、さっきまでの美冴さんとの電話での会話が、まるで女子会的な恋バナの様に感じられ、また、なんとなくだがお互いのちょっとした秘密の話しをしたかのような余韻が残り、弱冠だが興奮もしていた。
なんか高等部時代の部活帰りにした時みたいだわ…
そんな余韻に浸ってしまう。
そして眠ろうと目を閉じると美冴さんのあのどことなく陰のある美しい顔が浮かび、そしてさっきまで話していた彼女のややハスキーな声が脳裏に聴こえてくるのだ。
ああダメ、眠れないわ…
わたしは起き上がり、冷蔵庫からキリリと冷やしてある少し辛口の白ワインを寝酒として一口、二口と呑む。
やや甘辛い、キリリと冷えた白ワインが美味しい…
「あ、そうだ…」
先日、会社帰りに輸入雑貨屋で買った
『心を落ち着かせるお香』
と、いう蚊取り線香型の渦巻き状のお香を取り出して、灰皿の上で火を点けてみる。
すると小さくて細い煙が立ち昇り、部屋中にそのお香の甘い香りが拡がってきた。
あ、この香りは…
そうだわ、美冴さんがいつも付けているムスク系の甘い香りだわ…
「ふうぅ…」
するとまた再び、美冴さんの顔が浮かび上がってきてしまう。
ダメだ、せっかく美冴さんの余韻を忘れようとお香を焚いたのに…
更にこの香りが、また再び、心を昂ぶらせてくる。
そして不意に…
この前の夜に、初めて二人で食事に行き、その帰りに寄り道した神宮外苑の銀杏並木道での、美冴さんからのあの突然の…
一瞬のあのキスが…
あの柔らかな美冴さんの唇の感触が…
あの甘い口紅の味が…
あの甘い吐息が…
一気に脳裏に蘇ってきたのである。
そして、更に昂ぶりが高まって…
いや…
疼いてきたのだ…
「ふうぅ…」
わたしは美冴さんとの電話を切ってからあれこれと明日からの事を考えてしまい、眠れなくなってしまっていた。
こんな気持ちの昂ぶりは久しぶりだわ…
そして、さっきまでの美冴さんとの電話での会話が、まるで女子会的な恋バナの様に感じられ、また、なんとなくだがお互いのちょっとした秘密の話しをしたかのような余韻が残り、弱冠だが興奮もしていた。
なんか高等部時代の部活帰りにした時みたいだわ…
そんな余韻に浸ってしまう。
そして眠ろうと目を閉じると美冴さんのあのどことなく陰のある美しい顔が浮かび、そしてさっきまで話していた彼女のややハスキーな声が脳裏に聴こえてくるのだ。
ああダメ、眠れないわ…
わたしは起き上がり、冷蔵庫からキリリと冷やしてある少し辛口の白ワインを寝酒として一口、二口と呑む。
やや甘辛い、キリリと冷えた白ワインが美味しい…
「あ、そうだ…」
先日、会社帰りに輸入雑貨屋で買った
『心を落ち着かせるお香』
と、いう蚊取り線香型の渦巻き状のお香を取り出して、灰皿の上で火を点けてみる。
すると小さくて細い煙が立ち昇り、部屋中にそのお香の甘い香りが拡がってきた。
あ、この香りは…
そうだわ、美冴さんがいつも付けているムスク系の甘い香りだわ…
「ふうぅ…」
するとまた再び、美冴さんの顔が浮かび上がってきてしまう。
ダメだ、せっかく美冴さんの余韻を忘れようとお香を焚いたのに…
更にこの香りが、また再び、心を昂ぶらせてくる。
そして不意に…
この前の夜に、初めて二人で食事に行き、その帰りに寄り道した神宮外苑の銀杏並木道での、美冴さんからのあの突然の…
一瞬のあのキスが…
あの柔らかな美冴さんの唇の感触が…
あの甘い口紅の味が…
あの甘い吐息が…
一気に脳裏に蘇ってきたのである。
そして、更に昂ぶりが高まって…
いや…
疼いてきたのだ…
