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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 241『夢の国』
 
 ゆかりさんは本当に嬉しそうで…
 かわいい笑顔である。

 そんな笑顔を見ながら、わたしは秘かに、また、心を、ビアンな想いを、昂ぶらせてしまっていた…


 わたしって…

 こんなに淫らだったっけ?…

 そして、また、そんな自分に不惑な想いをも感じていたのだ…


「あ、そうだ、テレビでも…」
 するとゆかりさんはそう言ってテレビのスイッチを入れる。

「あら…」

 すると画面いっぱいに『夢の国』のお城が映った…
 そして、テレビのナレーションが、このお盆休みで最盛期を迎えている『夢の国』の実況をしてきた。

『朝から大変な賑わいで、入場制限が掛かってしまいましたが、夜六時以降からのアフターシックスは入場可能という事です…』
 

「へぇ、アフターシックス、六時以降からの入場があるんだぁ…」
 ゆかりさんがそうポツリと呟いた。

「そうみたいですね」

「そう、美冴さんは最近『夢の国』に行きました?」

「え、いや、もう五年以上行ってないですねぇ」
 
「わたしは、二年前に行ったかなぁ」

「えっ…」

 わたしは、彼と行ったのか?、みたいな目でゆかりさんを見ると…

「うん、一泊でね…」
 そう言ってきた。

「うわぁ、いいなぁ、一泊でかぁ」
 本当に羨ましかった。

「あっ、そうだ、そうっ
 今から『夢の国』に行きませんか?」
 突然、ゆかりさんがそう言ってきた。

「えっ、今から?」

「うん、ほら、そのアフター…で夕方から…」
 わたしは急に、ドキドキと高鳴ってきた。

 行きたい…

『夢の国』に行きたいわ…

 そして、この愛しいゆかりさんと…

 ドキドキとワクワクが高鳴ってくる…


「ねぇ、美冴さん、『夢の国』へ行きましょうよ」

 ゆかりさんの目がキラキラ輝やいていた…



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