
シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング9 美冴とゆかり
243 『夢の国』に融ける(2)
「ねぇ、美冴さん、なんか入場は午後5時から出来るんですってぇ」
わたしはネットで調べた。
「え、そうなんだ…」
「じゃぁ、ボチボチ準備しないと…
あ、美冴さん、シャワーお先にどうぞっ」
「え、そんな、ゆかりさん先に…」
「ううん、お先にどうぞ…
わたしちょっと電話しちゃうんで…」
「じゃ、お先にいただきますね」
そう、わたし達は、マンションに帰ってきてから夢中になって、愛し合ったままであったのだ…
それに今から『夢の国』に行くのだから、サッパリとしたかった。
そして…
わたしは『夢の国』に行くと決まってから、ある想いが湧いていたのである。
それは…
わたしは携帯電話を取り出して、電話を掛ける…
「あれぇ、お嬢さん、どうしたのぉ?」
やや甲高い、そして聞きたくない声であったが…
「あ、稲葉さん…ちょっとお願いがあって…」
そう…
わたしはさっき掛かってきた、あの『黒歴史』の男の一人…
東京タワーのテレビ局の
『稲葉ディレクター』に電話を掛けた。
「ええっ、お嬢さんがお願いってぇ?」
声を聞くのも嫌なのだが仕方ない…
「え、あ、あの、さっきテレビでさぁ、『夢の国』特集やっててさぁ…
あのベイサイドのホテルの特集もやってたんだけど…」
「あ、あれね、さっきのやつね」
「うん、そう…」
「あれは、あの番組は、俺も絡んでんだわぁ…
ほら、アレ、昔、あのベイサイドのホテルの日本の総支配人の息子…
お嬢さんも知ってるじゃん…」
「え…だ、誰?」
「ほら、アイツ、ミッチーだよ、
『高橋美智也』覚えてない?」
「あっ、ミッチー…か」
覚えていた…
いや、思い出した。
あの『三山蓮』と同じ様な、お坊ちゃん、親の七光りの下で遊んでいたグループ連中の一人であった…
「あのミッチーが、今、親のコネでさぁ、ベイサイドのホテルの副支配人しててぇ、その絡みの特集組んだんだよね」
「あ…」
わたしは少しドキドキしてきていた。
ここにも『黒歴史』が存在しており…
そしてやはり、そんな昔の過去など忘れたかの様に、世の中の重要なポストで活躍している輩がいる。
いや、そんな輩は…
沢山…
いや、ゴマンといるのだ。
「ねぇ、美冴さん、なんか入場は午後5時から出来るんですってぇ」
わたしはネットで調べた。
「え、そうなんだ…」
「じゃぁ、ボチボチ準備しないと…
あ、美冴さん、シャワーお先にどうぞっ」
「え、そんな、ゆかりさん先に…」
「ううん、お先にどうぞ…
わたしちょっと電話しちゃうんで…」
「じゃ、お先にいただきますね」
そう、わたし達は、マンションに帰ってきてから夢中になって、愛し合ったままであったのだ…
それに今から『夢の国』に行くのだから、サッパリとしたかった。
そして…
わたしは『夢の国』に行くと決まってから、ある想いが湧いていたのである。
それは…
わたしは携帯電話を取り出して、電話を掛ける…
「あれぇ、お嬢さん、どうしたのぉ?」
やや甲高い、そして聞きたくない声であったが…
「あ、稲葉さん…ちょっとお願いがあって…」
そう…
わたしはさっき掛かってきた、あの『黒歴史』の男の一人…
東京タワーのテレビ局の
『稲葉ディレクター』に電話を掛けた。
「ええっ、お嬢さんがお願いってぇ?」
声を聞くのも嫌なのだが仕方ない…
「え、あ、あの、さっきテレビでさぁ、『夢の国』特集やっててさぁ…
あのベイサイドのホテルの特集もやってたんだけど…」
「あ、あれね、さっきのやつね」
「うん、そう…」
「あれは、あの番組は、俺も絡んでんだわぁ…
ほら、アレ、昔、あのベイサイドのホテルの日本の総支配人の息子…
お嬢さんも知ってるじゃん…」
「え…だ、誰?」
「ほら、アイツ、ミッチーだよ、
『高橋美智也』覚えてない?」
「あっ、ミッチー…か」
覚えていた…
いや、思い出した。
あの『三山蓮』と同じ様な、お坊ちゃん、親の七光りの下で遊んでいたグループ連中の一人であった…
「あのミッチーが、今、親のコネでさぁ、ベイサイドのホテルの副支配人しててぇ、その絡みの特集組んだんだよね」
「あ…」
わたしは少しドキドキしてきていた。
ここにも『黒歴史』が存在しており…
そしてやはり、そんな昔の過去など忘れたかの様に、世の中の重要なポストで活躍している輩がいる。
いや、そんな輩は…
沢山…
いや、ゴマンといるのだ。
