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シャイニーストッキング

第12章 もつれるストッキング1   松下律子

 118 律子の秘密(30)

 それが、初めてなのに…

『はぁぁん…』

 多分、あの時わたしは…

 初めてのくせに…

 ナニも性の事なんて殆ど知らないくせに…

 軽くイッてしまった様であったのだ。


『うぅん、はぁぁん…』
 
 奥から快感の波が、いや、電流が走り抜けてきて…

『あぁぁ…』

 奥深くが溶ろけそうに痺れ…

『はぁんっ』

 カラダが小さく震え…

 堪らない快感を感じてきていた。

 そして、その快感が…

 あの時のわたしの脳裏と…

 心と…

 カラダに…

 しっかりと擦り込まれてしまったのだ。

 そう…

 まるで麻薬の様に…

 
『はぁ……ぁ…ぁぁ…』
 
 わたしはそう喘ぎ、小さく震えながら優くんにしがみつく…

『り、律っちゃぁん…』

 そんなわたしの反応に心が安心したのか、優くんは更に大胆になって、わたしのTシャツを捲り上げ…

『あんっ、やんっ』
 
 露わになった乳房を揉み…

『はぁうっ』
 
 乳首を唇に含んできた。

 その初めての乳首の快感も…

 堪らない快感であり、脳裏に深く擦り込まれていく…

『はぁんっ、やっ、んっ、ゆ、優くんっ…』
 そしてアソコに挿入れたままの指先が、更に大胆にナカを掻き回すかの様にグリグリと弄り、動かしてきたのだ。

『はぁっ、やっ、ゆ、あ、だ、ダメっ』
 言葉では必死な抗いの声を上げるのだが、カラダは更に強い快感を求めて身震い、いや、身悶えをしていた。

 この未知の…

 ワクワク…

 ゾクゾク…

 ウズウズ…

 ズキズキ…

 する疼き、昂ぶり、快感が…

 もっと、もっと欲しい…

 いや、欲しくて堪らなくなってきていて…

『はぁん、やん、あぁん』

 喘ぎ…

 身震い…

 身悶え…

 そして腰がフルフルと動いてしまい…

 全く、抵抗、抗いの動きにはなってはいなかったのだ。

 そしてそんなわたしの反応を、勿論、初めてであり、無我夢中になっている優くんは、オスの本能で無意識に察知し…

 その当時の優くんの、年頃の男子の知識なりに必死に…
 わたしを愛撫してくる。

 今、思い返しても中学一年生の、幼い、ぎこちない、稚拙な愛撫ではあったのだが…
 当時の、何も知らない、無知に等しいわたしには十分であったのだ。




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