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シャイニーストッキング

第13章 もつれるストッキング2     佐々木ゆかり

 76 敦子の想い(13)

 それはなぜなら…
 ゆかりお姫さまというわたしにとってのかけがいの無い存在が居なくなった途端に、いや直ぐに、今度はこのまゆみサマという美しく、ゆかりお姫さまに優るとも劣らない新たな存在に心惹かれ、魅かれ、魅せられてしまっている自分がイヤで、呆れてしまったから。

 しかも心だけではなくカラダも激しく、強く、しかも女という秘所の奥深くから疼きの昂ぶりを感じてしまっていたから…
 そしてそれが未知の昂ぶりの疼きだったから…
 認めたくなかったのである。

 そうそれは、間もなく16歳というまだガキのわたしにとっては未知の昂ぶりであり、疼きといえたのだ。


『あら震えてるの?』

 そう、わたしは震えていた…

『うふかわいいわぁ…
 わたしぃますますアナタを気に入っちゃったわぁ』

『え、あ…』
 まゆみサマはそう囁きながら更にキスを、いや、わたしの舌先を吸ってくる。

 そのキスに…
 その舌先の快感に…
 心もカラダも震えていく。

 そして…
『ふふ、わたしが怖くて震えてる訳じゃないわよねぇ』
 と、まゆみサマは囁き…

『え…』
『気持ち良くてぇ…快感に震えてるのよねぇ』
 そしてわたしの肩を抱き、そう云ってきたのだ。

『わたしのキスがさぁ…
 この舌がさぁ…
 この唾液がさぁ…
 震える程に気持ちよくてぇ、甘くてぇ、蕩けそうでぇ…
 震えているんでしょう?』

『あ、い、いや、そ、そんな…』

 わたしは否定する…
 いや、声音は震え、目が揺らぎ、とても否定にはなってはいなかった。

『ふ、かわいいわぁ…
 わたしぃ大好きよぉ…
 もうアナタを一目見た時から魅かれちゃったのぉ…』
 と、わたしを抱き締め、唇を、舌先を吸いながら、そう囁いてくる。

『え…』

『アナタもでしょう…』

『あ…』

『そうよぉ、アナタがわたしを呼んだのよ…』

『え?』

『アナタのその目がさぁ…
 わたしをさぁ、呼んだのよぉ…』

『……』

『抱いて欲しいんでしょう?
 愛して欲しいんでしょう?
 蕩ける程に抱かれて愛されたいんでしょう?』

『……』

 もうこの時点で、わたしの心とカラダは蕩けてしまっていた…

『は…ん…』

 そして彼女の指先が、わたしの耳たぶに触れ瞬間に力が抜けてしまい…

 わたしはイッてしまったのだ…




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