テキストサイズ

シャイニーストッキング

第13章 もつれるストッキング2     佐々木ゆかり

 79 敦子の想い(16)

 あの初めての、まゆみサマとの夜は…

『さぁ、あっこちゃん入ってぇ…』

 わたしはエレベーターの中からずうっとまゆみサマに唇を吸われなから、抱き抱える様にこの
『横浜インターコンチネンタルホテル』   
 の、セミスイートルームに連れて行かれ…
『はぁん』
 倒れ込むかの様にベッドへ寝かされた。

『うふ、あっこちゃんかわいいわぁ…
 堪らないわぁ…』
 そう耳元で囁かれながら抱かれ、ボディコンシャスのワンピースを脱がされていく。

『あ、や、うぅ、あぁん』
 そしてアッという間にワンピースは脱がされてしまい、ブラジャーとパンティストッキング、パンティ姿にされてしまい…

『ふぅん、スレンダーねぇ…
 あら、キレイなピンク色ね…
 大好きよぉ…』
 そう囁きながら…

『はぁ、ううん、や、やぁぁん』
 スッとフロントホックを外し、乳首を舐めてきたのだ。

 その絶妙な舌触りの舐め加減にわたしは激しく身震いをし、いや、身悶えしてしまう…

『ん、や、やぁん』
『え、なに、なにがイヤなのぉ…』

 わたしのカタチだけの、いや、声だけの抗いのフリにまゆみサマはからかうように囁いてくる…

『ぁ、ん、や、は、恥ずかしい…
 し、シャワーを…』
 そう、その時のわたしの中での唯一の抵抗感は羞恥心…
 つまりはディスコで踊り、汗ばんでしまっている自分のカラダに対してであり、それはこうしてまゆみサマに抱かれているという抵抗感では無かったのであった。

『あららぁ、なぁんだぁ、そんな事かぁ…
 大丈夫よぉ、かわいいあっこちゃんのこの汗までぜーんぶ…
 愛してあげるからぁ…』

『え、そ、そんなぁ』

『あなた、あっこちゃんのぜーんぶ、全部が好きぃ、ううん、知りたいのぉ』
 わたしは羞恥心と、この後の、彼女の言葉の相乗効果に心とカラダが一気に昂ぶってしまう。

『え…』

『じゃぁ、あっこちゃんはぁ、このわたしのぉ、汗ばむカラダが臭いのぉ?
 汚く感じちゃうのぉ?』

『あ、い、いや、そ、そんなこと…』

 そう、そんなことは無かった…
 この見目麗しく美しく魅力的なまゆみサマのカラダの柔らかな感触と、微かに香るフレグランスの甘い香りに違和感や嫌悪感等、一切、感じてはいなかったのだ。

 いや、むしろ、昂ぶる思いさえ感じていたくらいであった…



ストーリーメニュー

TOPTOPへ