シャイニーストッキング
第13章 もつれるストッキング2 佐々木ゆかり
126 午後一番の電話
今日からわたしは本当に忙しい、いや、かなり忙しくなる…
だが今朝に限ってはこの多忙さに救われたのである。
しかしわたしはこの多忙さにますます、翻弄され、揺らぎ、不惑の想いに陥ってしまうことになってしまう…
それは午後一番の電話がきっかけであった。
まずは午前中から、営業の鈴木くんの彼女である派遣オペレーターであった
『松山美咲』さんを今日から正社員登用制度を適用し、そして彼女を新規業務の内容である『アウトバウンド業務』といえるこちらから電話を掛けてアンケートや集計を集める業務のキャリアがあるという事でマニュアル作成についての責任者に任命をし、また、ウチに入っている派遣会社からも数名の経験者を採用をし、そのマニュアル作成に参加させて会議をした。
そしてお昼休みに杉山くんにコンビニでサンドイッチを買いに行かせ、簡単にお昼を済ませ、午後からいよいよマニュアルの概要を作成しようという流れのタイミングで…
「すいませーん、佐々木室長お願いしまぁす」
と、コールセンター部に越前屋さんがわたしを呼びに来たのだ。
「えっ、な、何?」
その不意な越前屋さんの呼び出しにわたしはドキンとしてしまう。
それは、まさか何かトラブルが起きたのか?…
と、一瞬驚いてしまう。
「あ、佐々木室長ぉ、あのぉ、今、向こうのSEの中島から電話が入ってぇ…」
…どうやら、新プロジェクトのシステム情報部の若いけれど隠れたエースであるシステムエンジニアの中島彩美が、ネットを利用した『新保険契約システム』の雛形を完成させたから…
「急ぎゆかり室長にチェックをして欲しいってぇ…」
越前屋さんが急ぎその電話の内容を話してきた。
「えっ、そうなの?、もう出来たんだ?」
わたしは驚きを隠せない。
「はい、ほら、あの美冴さんのプログラムと上手く融合できたから、早く出来たってぇ、中島が言ってましたぁ」
「あ…」
そうなのである、そのプログラムとは…
昔、蒼井美冴さんが大手旅行代理店勤務時代に秘かに考え、当時の大手自動車メーカーのやはりシステムエンジニアだった元旦那さんと協力して作成したネット型の『旅行申し込みシステムプログラム』の試作プログラムの事であった。
それが…
今日からわたしは本当に忙しい、いや、かなり忙しくなる…
だが今朝に限ってはこの多忙さに救われたのである。
しかしわたしはこの多忙さにますます、翻弄され、揺らぎ、不惑の想いに陥ってしまうことになってしまう…
それは午後一番の電話がきっかけであった。
まずは午前中から、営業の鈴木くんの彼女である派遣オペレーターであった
『松山美咲』さんを今日から正社員登用制度を適用し、そして彼女を新規業務の内容である『アウトバウンド業務』といえるこちらから電話を掛けてアンケートや集計を集める業務のキャリアがあるという事でマニュアル作成についての責任者に任命をし、また、ウチに入っている派遣会社からも数名の経験者を採用をし、そのマニュアル作成に参加させて会議をした。
そしてお昼休みに杉山くんにコンビニでサンドイッチを買いに行かせ、簡単にお昼を済ませ、午後からいよいよマニュアルの概要を作成しようという流れのタイミングで…
「すいませーん、佐々木室長お願いしまぁす」
と、コールセンター部に越前屋さんがわたしを呼びに来たのだ。
「えっ、な、何?」
その不意な越前屋さんの呼び出しにわたしはドキンとしてしまう。
それは、まさか何かトラブルが起きたのか?…
と、一瞬驚いてしまう。
「あ、佐々木室長ぉ、あのぉ、今、向こうのSEの中島から電話が入ってぇ…」
…どうやら、新プロジェクトのシステム情報部の若いけれど隠れたエースであるシステムエンジニアの中島彩美が、ネットを利用した『新保険契約システム』の雛形を完成させたから…
「急ぎゆかり室長にチェックをして欲しいってぇ…」
越前屋さんが急ぎその電話の内容を話してきた。
「えっ、そうなの?、もう出来たんだ?」
わたしは驚きを隠せない。
「はい、ほら、あの美冴さんのプログラムと上手く融合できたから、早く出来たってぇ、中島が言ってましたぁ」
「あ…」
そうなのである、そのプログラムとは…
昔、蒼井美冴さんが大手旅行代理店勤務時代に秘かに考え、当時の大手自動車メーカーのやはりシステムエンジニアだった元旦那さんと協力して作成したネット型の『旅行申し込みシステムプログラム』の試作プログラムの事であった。
それが…