シャイニーストッキング
第14章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一
時系列的には1851ページからの続きとなります。
ストーリーの舞台は1997年の夏…
空前のバブル経済と呼ばれた好景気経済が突然弾け破綻し、一気に不景気時代へと流れ始めた時代…
1995年1月に未曾有の大災害である
『阪神淡路大震災』
最悪の人災の
『地下鉄サリン事件』
等々が起き、ようやく世の中が復興し始め、人々の生活が平穏を取り戻しつつある時代…
そして一般市民に携帯電話が普及し、世の中に『インターネット』が定着しつつある時代…
そんな時代背景があります。
主な登場人物の時系列…
佐々木ゆかり30歳…
世界的商社『○○商事株式会社』のコールセンター部部長であり、また、新たに吸収合併し完全子会社化された全国に支社のある
『○△生命保険株式会社』での全く新しいカタチとなる、日本発のネット型生命保険計画の準備室室長。
その新たな計画のメンバーとなった総合職の『伊藤敦子』と紆余曲折はあったのだが、彼女とまさかの過去の『黒歴史』といえる自らの過去の因縁といえる関わりの流れにより、なんと禁断のビアンの関係を結んでしまった…
そしてその関係により彼である大原浩一常務取締役や、また、偶然の流れ、いや、必然的な流れからお盆休み中に禁断のビアンの関係を結んでしまった親友となった蒼井美冴さんという存在に対して罪悪感を感じ、心をそんな不惑な想いで揺らがし始めてしまっていた。
松下律子28歳…
元、銀座クラブ『ヘーラー』ホステスであったが、大原常務取締役就任と同時に松本副社長派閥の中心である山崎専務の企てにより『○△生命保険株式会社』の常務専属秘書として就任。
そしてその裏側には律子の出自の重大な秘密が関わっており、また、そんな彼女の存在感は日本経済界に多大な影響力がある。
そんな佐々木ゆかりと松下律子の二人が、いや、二人の美しく、魅惑的で、煌めくストッキング達が…
一人の男を…
大原浩一常務取締役40歳…
『○○商事株式会社』では統括本部長、そして『○△生命保険株式会社』に、本社主流派閥である松本副社長派閥の傀儡として常務取締役に就任。
そしてついに野心的な想いが芽生え初めてきた彼を巡り、更にますます複雑に絡まり、もつれていく事となる。
ゆっくり読んでいただければ幸いです。
悠里。