シャイニーストッキング
第14章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一
6 越前屋朋美の存在感
佐々木ゆかり…
松下律子…
蒼井美冴…
この三人から派生してくる新たな魅惑溢れるパワーが現に次から次へと現れてきている…
越前屋朋美然り…
伊藤敦子然り…
それはこの先まだまだ現れ派生する筈なんだ。
そしてそれらの彼女達は皆、これからの私の武器、兵器と成り得る筈なのである。
だからそのパワーの源である三人を絶対に手放さない…
そんな昂ぶる思いを噛み締めていく。
まずは越前屋朋美の社内の人脈と、まだいる前常務に阻害され地方支社へと追いやられたであろう人物をピックアップをし…
できれば私のこれからの新たな武器、手駒にしたい。
その為にも越前屋朋美の存在はかなり重要な必要なんだ…
「あ、私だ、彼女は来てるよな?」
秘書の律子に電話をする。
「はい、朝から来社してパソコンとにらめっこしていますよ」
そう応えてきた。
「うんそうか、じゃぁあと五分で本社前に到着するから彼女と、あ、キミも一緒にエントランスに降りて来てくれないかな…
一緒にランチでもしよう」
そう告げると…
「はい、わかりました、越前屋さんに伝えますが、わたしはご遠慮します」
と、云ってくる。
「いや、キミも一緒に…」
「いえ、わたしは秘書ですから」
「あ、う、うん、そ、そうか…」
私にはそう頑なに律子に云われてしまうと、返す言葉が無い。
そうか、公私混同はしない、ということか…
私は律子のそんな凛として自分自身を厳しく律っしてくるその頑なさに、目から鱗が溢れてしまう思いを感じてしまう。
『会社では、わたしはあくまでも秘書ですから…』
確かこの前そう云っていた。
あ…
そして私の脳裏に不意に…
『誰が見ているかわからないから…』
と、常にそう言って警戒を怠らず、そしてやはり自分自身に凛として厳しく律っしているゆかりの言葉が浮かんだ。
あぁ、私は甘い…
まだまだ甘い…
いや、まだまだ彼女達より全然甘い…
こんなんじゃ、この先、必ず足元を掬われてしまう…
そう、自分の甘さに辟易として、落胆してしまっていた。
「あ、大原常務、お待たせしましたぁ」
突然、そんな自虐している思いを断ち切る様に、いつもの明るい越前屋の声が思考を割って入ってきたのだ。
そしてそんな彼女の笑顔に心がホッと緩む…
佐々木ゆかり…
松下律子…
蒼井美冴…
この三人から派生してくる新たな魅惑溢れるパワーが現に次から次へと現れてきている…
越前屋朋美然り…
伊藤敦子然り…
それはこの先まだまだ現れ派生する筈なんだ。
そしてそれらの彼女達は皆、これからの私の武器、兵器と成り得る筈なのである。
だからそのパワーの源である三人を絶対に手放さない…
そんな昂ぶる思いを噛み締めていく。
まずは越前屋朋美の社内の人脈と、まだいる前常務に阻害され地方支社へと追いやられたであろう人物をピックアップをし…
できれば私のこれからの新たな武器、手駒にしたい。
その為にも越前屋朋美の存在はかなり重要な必要なんだ…
「あ、私だ、彼女は来てるよな?」
秘書の律子に電話をする。
「はい、朝から来社してパソコンとにらめっこしていますよ」
そう応えてきた。
「うんそうか、じゃぁあと五分で本社前に到着するから彼女と、あ、キミも一緒にエントランスに降りて来てくれないかな…
一緒にランチでもしよう」
そう告げると…
「はい、わかりました、越前屋さんに伝えますが、わたしはご遠慮します」
と、云ってくる。
「いや、キミも一緒に…」
「いえ、わたしは秘書ですから」
「あ、う、うん、そ、そうか…」
私にはそう頑なに律子に云われてしまうと、返す言葉が無い。
そうか、公私混同はしない、ということか…
私は律子のそんな凛として自分自身を厳しく律っしてくるその頑なさに、目から鱗が溢れてしまう思いを感じてしまう。
『会社では、わたしはあくまでも秘書ですから…』
確かこの前そう云っていた。
あ…
そして私の脳裏に不意に…
『誰が見ているかわからないから…』
と、常にそう言って警戒を怠らず、そしてやはり自分自身に凛として厳しく律っしているゆかりの言葉が浮かんだ。
あぁ、私は甘い…
まだまだ甘い…
いや、まだまだ彼女達より全然甘い…
こんなんじゃ、この先、必ず足元を掬われてしまう…
そう、自分の甘さに辟易として、落胆してしまっていた。
「あ、大原常務、お待たせしましたぁ」
突然、そんな自虐している思いを断ち切る様に、いつもの明るい越前屋の声が思考を割って入ってきたのだ。
そしてそんな彼女の笑顔に心がホッと緩む…