シャイニーストッキング
第14章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一
39 昂ぶり…
「美味しかったよ、お会計お願いします」
二人してキレイに平らげた。
「ふぅ、美味しかったです、ご馳走さまでした」
と、律子も満足した様である。
「あ、わたしトイレに行ってきますね」
そして奥へと向かう。
すると…
「ええと、3200円っス」
会計を提示してきた。
「じゃこれで、あ、お釣りはいいよ」
と、私は5000円札を手渡す。
「あ、あざっス、また、来てください」
オーナーは笑顔で素直に受け取ってくれた。
「あ、そうだ、今夜のことはナイショに頼むよ」
思わずそんな言葉が漏れてしまう。
「はい、もちろんスよ、大丈夫っス、美冴さんには黙ってますから」
「うん、ありがとう…
立場上、なにかと噂になりやすいんでね」
と、いかにも、もっともらしい言い訳をする、いや、言えたのだ。
どうやら蒼井美冴くんとゆかりは最近かなり仲良くなったみたいであるから、ゆかりに伝わってしまう可能性があるから…
余計な波風は立たせたくはない。
「はい、了解っス」
するとこのタイミングで律子が戻り、私達は店を出る。
「ふぅ、本当に美味しかったです、ホント良いお店で…」
律子はかなり上機嫌でそう言って、私に腕を組んできた。
「それに楽しかったです」
「あ、う、うん」
うわっ…
その律子の何気ない言い方が、いや、その声音が…
いつも以上に私の心をドキンと高鳴り、昂ぶらせてくるのだ。
そう、なぜか私はこの律子の声、声音に心が震え、昂ぶってしまうのである…
「さ、さぁ、タクシーを拾って帰ろうか」
私はそんな内心の動揺がバレない様にと、そう言って大通りへと律子と腕を組みなかわら歩いていく。
「そうですね、明日は新潟ですからね」
「あ、ああ…」
あくまでも新潟出張という仕事なのだが、なんとなく律子は楽しそうな感じがする…
あ、いや、実は、私もなんとなくだが、少し昂ぶっていた。
遊びでは無いのだが…
明日は貴重で大切な逸材の社員を口説きに行くのだが…
上手く口説き落とせれば、この先への展開には即戦力となり、そして幸先も良いのである。
だから、そんな色々な要因も兼ね合っての昂ぶりともいえるのだが…
一番の要因は…
やはり…
この律子の存在感と…
魅力なのかもしれない。
「美味しかったよ、お会計お願いします」
二人してキレイに平らげた。
「ふぅ、美味しかったです、ご馳走さまでした」
と、律子も満足した様である。
「あ、わたしトイレに行ってきますね」
そして奥へと向かう。
すると…
「ええと、3200円っス」
会計を提示してきた。
「じゃこれで、あ、お釣りはいいよ」
と、私は5000円札を手渡す。
「あ、あざっス、また、来てください」
オーナーは笑顔で素直に受け取ってくれた。
「あ、そうだ、今夜のことはナイショに頼むよ」
思わずそんな言葉が漏れてしまう。
「はい、もちろんスよ、大丈夫っス、美冴さんには黙ってますから」
「うん、ありがとう…
立場上、なにかと噂になりやすいんでね」
と、いかにも、もっともらしい言い訳をする、いや、言えたのだ。
どうやら蒼井美冴くんとゆかりは最近かなり仲良くなったみたいであるから、ゆかりに伝わってしまう可能性があるから…
余計な波風は立たせたくはない。
「はい、了解っス」
するとこのタイミングで律子が戻り、私達は店を出る。
「ふぅ、本当に美味しかったです、ホント良いお店で…」
律子はかなり上機嫌でそう言って、私に腕を組んできた。
「それに楽しかったです」
「あ、う、うん」
うわっ…
その律子の何気ない言い方が、いや、その声音が…
いつも以上に私の心をドキンと高鳴り、昂ぶらせてくるのだ。
そう、なぜか私はこの律子の声、声音に心が震え、昂ぶってしまうのである…
「さ、さぁ、タクシーを拾って帰ろうか」
私はそんな内心の動揺がバレない様にと、そう言って大通りへと律子と腕を組みなかわら歩いていく。
「そうですね、明日は新潟ですからね」
「あ、ああ…」
あくまでも新潟出張という仕事なのだが、なんとなく律子は楽しそうな感じがする…
あ、いや、実は、私もなんとなくだが、少し昂ぶっていた。
遊びでは無いのだが…
明日は貴重で大切な逸材の社員を口説きに行くのだが…
上手く口説き落とせれば、この先への展開には即戦力となり、そして幸先も良いのである。
だから、そんな色々な要因も兼ね合っての昂ぶりともいえるのだが…
一番の要因は…
やはり…
この律子の存在感と…
魅力なのかもしれない。