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シャイニーストッキング

第14章 もつれるストッキング3          常務取締役大原浩一

 40 フェティッシュな昂ぶり…

 そして大通りでタクシーを拾い、律子の天王洲のマンションへと帰宅する。

 帰宅…
 そう正に帰宅といえるほどにここ最近は仕事を終え、その後このマンションに泊まっていたのだ。

 そして律子はマンションのドアを開けるなり感極まった感じに抱きつきキスをしてくる。

「んん…はぁぁ…
 もぉ早くキスしたかったのに、エレベーターに人がいるんですものぉ」
 そう呟いてきた。

「さ、早くぅ…」
 そして私の腕を掴み、部屋の中へ引っ張ってくる。

 昨夜は二人であまりに昂ぶり過ぎてしまったのと、私自身が律子の秘書姿に得もいえぬフェティッシュな興奮の昂ぶりを感じてしまったせいもあり、この部屋に入るなり熱い抱擁と愛撫を一方的にしてしまい、あわや、この玄関框の上でシてしまうんじゃないのか?
 みたい寸前まであったから、慌てて中へと腕を引っ張ってきたのだと思われた。

 そしてこの広い、約30畳はあろうかというリビングを一気に横切り、奥のベッドへと導いてきたのだ…

「さぁ」
 そしてベッドの上へと飛び乗り、両手を広げて私を呼ぶ。

「り、律子?」
 そんな律子の意外な、いや、いつもはなんとなく最初は恥ずかしそうな雰囲気を醸し出してくる感じなのだが…
 そんな仕草に思わず呟いてしまう。

「なんか今夜はわたしも…」
 そして律子は少し横を向き、消え入る様な小さな声で…
「あ、アナタに…
 だ、抱かれたくてぇ………」
 と、囁くように言ってきたのだ。

「あ、う、うん…」

 私はまた再び、新たな律子の、その妖艶な魅惑の魅力を感じてしまい…
 一気に昂ぶりを高鳴らせてしまう。

 そんな囁き、私を誘う律子は…

 さっきまでのあの『カフェバー波道』での、明るい笑顔の可愛い、28歳なりの若さ溢れる感じではなくて…

 妖艶な魅惑の女の魅力溢れる…

 艶気たっぷりの律子といえた。


 そして私はそんな律子の…

 凛とした秘書としてのスーツ姿に…

 そのタイトなスカートから伸びる魅惑的な美しい艶気たっぷりの光沢のストッキング脚のそのフェティッシュな魅力に…

 すっかり目を、いや、心も奪われ…

 自分自身の普段は抑制しているストッキングフェチという性癖の欲望のタガを…

 外し、いいや、もう抑え、ガマン、我慢が…

 できなくなっていた。



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