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シャイニーストッキング

第14章 もつれるストッキング3          常務取締役大原浩一

43 たかがストッキング

 あぁ、舐めたい…
 そしてこの微かな甘い香りによるフェティッシュな性癖の昂ぶりが、次にはそんな『このストッキング脚を舐めたい』という衝動を呼び起こしてくるのである。

 たかが脚…

 たかがナイロン繊維の…

 たかがそんなストッキングなのだが…

 このナイロン繊維がこの律子の美しい脚と一体化した瞬間からは…
 私の心を激しく揺らし、揺らがせ、狂わせてしまうのだ。

 私はそんなフェティッシュな性癖の思考の、その『舐めたい』という衝動に命ぜられ、自らの顔を律子の魅惑的に煌めくストッキング脚に顔を寄せていく…

「はぁ、ふうぅ」
 顔を寄せていくと、微かな甘い香りが鼻腔を、心を、フェティッシュな性癖の思考を昂ぶらせてきた。

「ぁ、ん、んん、ぁ、アナタぁぁ」
 私の唇が太腿に触れた瞬間に、律子の魅惑のストッキング脚がビクンと小さく震える。

「ふうぅ…堪らないやぁ…」

「はぁぅん、アナタぁ、感じますぅ、感じちゃうのぉ」
 と、そう喘ぎ、小さくビクビクと私の唇の這い回る動きに比例するかの様にストッキング脚を震わせてくる。

「気持ちいいんだ?」

「はい、ぁん、感じますぅ」
 なぜか今夜の律子はいつもより感じているみたいであった…
 私は舌先を伸ばし、太腿からゆっくりと膝、スネ、爪先へと舐めていく。

 うわぁ、堪らないなぁ…

 甘いなぁ…

 本当は、厳密には甘い、甘くはない筈なのだ。

 だが、この美しい光沢の艶気が目から脳裏に、フェティッシュな性癖の思考とオスの本能、性衝動を刺激して…
 なぜか甘く感じてしまうのだ、いや、そうなのだと思う。

 この甘さが私の心を蕩かせ、酔わせ、いや、酔い痴れさせ、オスの変態舐めイヌと化させてくるのだ…

 甘い、とにかく甘い、甘く感じて、私の心をますます酔わせ酔い痴らせてくるのである…

 そしてまた律子も私の体臭を甘いと云う…
 これは正に、この今の私の感覚と同じなのだと思われる。

 私はまるで舐めイヌの如くに夢中になってこの律子の艶やかな魅惑溢れるストッキング脚を舐めていく…
 そして舌先を太腿から膝頭へ、美しく伸びる脛へ…

「はぁ、あぁ、ん、んん…」
 私の心を震わせる律子特有のこの甘い声音が、更に興奮の昂ぶりを掻き立ててくる。




 

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