
シャイニーストッキング
第4章 絡まるストッキング3 大原本部長と佐々木ゆかり部長
105 ママ情報
「あら、もうお電話終わったんですか…」
席に戻ると一緒に食事をしている律子がそう言ってきた。
「あ、うん、簡単な用だったから…」
ゆかりは電話に出なかったのだが、なんとなくそう言って私は慌てて繕ったのだ。
そして律子の言葉が微妙に皮肉に聞こえてきたのである。
どことなく昨夜から律子は電話に関して敏感になった感じがしていた。
だが、これが普通の反応なのだ、私が今まで甘えていたのだ。
「そういえば…」
私は話題を律子の電話に変える。
「あ、はい…」
ママからの電話は…
…山崎専務とママはお店に行く前に銀座の某高級天ぷら屋に食事に寄った。
そこに、最近、2日と開けずに律子を指名して通ってくる、今イケイケの評判の金融会社の二代目若社長が違うクラブのホステスとその天ぷら屋に居た…
と、いうママ情報の電話であったそうなのだ。
「そうなのか」
「はい…よかったです…」
どうやら昨夜のアフター作戦が若社長に効いたらしく、違うクラブのホステスに乗り換えてくれたみたい…
律子はホッとした表情でそう云った。
「そうか、それはよかった…」
でも、果たしてそれでよかったのか…
店の売り上げ関係もあるから、私は少しそこのところが疑問に感じてしまうのであり。
「いいんです、嫌なモノは嫌だし、ママもそれには味方してくれているから…」
それに…
「うん、それに…」
「わたしは、大原さん、貴方さえいれば…」
ドキッ…
ドキッとしてしまった。
そう云ってきた律子の目が濡れていたのである。
ああ、なんて艶気なんだ…
この瞬間に、今までの20代そのままの明るい、若い、可愛い律子から、大人の女としての魅力溢れる魅惑的な女に変わっていたのだ。
なんだこの魅惑のギャップは…
私はこの魅惑のギャップ差に魅せられてしまっていた。
「わたしはもう貴方さえいれば、お店なんて…」
「あ、うん、そ、そうか」
私はなぜか、その先の律子の言葉を彼女に言わせたくなくて、慌てて声を挟んだ。
「ま、ママがそうならな…」
ママがいいならいいんじゃないか…
「あら、もうお電話終わったんですか…」
席に戻ると一緒に食事をしている律子がそう言ってきた。
「あ、うん、簡単な用だったから…」
ゆかりは電話に出なかったのだが、なんとなくそう言って私は慌てて繕ったのだ。
そして律子の言葉が微妙に皮肉に聞こえてきたのである。
どことなく昨夜から律子は電話に関して敏感になった感じがしていた。
だが、これが普通の反応なのだ、私が今まで甘えていたのだ。
「そういえば…」
私は話題を律子の電話に変える。
「あ、はい…」
ママからの電話は…
…山崎専務とママはお店に行く前に銀座の某高級天ぷら屋に食事に寄った。
そこに、最近、2日と開けずに律子を指名して通ってくる、今イケイケの評判の金融会社の二代目若社長が違うクラブのホステスとその天ぷら屋に居た…
と、いうママ情報の電話であったそうなのだ。
「そうなのか」
「はい…よかったです…」
どうやら昨夜のアフター作戦が若社長に効いたらしく、違うクラブのホステスに乗り換えてくれたみたい…
律子はホッとした表情でそう云った。
「そうか、それはよかった…」
でも、果たしてそれでよかったのか…
店の売り上げ関係もあるから、私は少しそこのところが疑問に感じてしまうのであり。
「いいんです、嫌なモノは嫌だし、ママもそれには味方してくれているから…」
それに…
「うん、それに…」
「わたしは、大原さん、貴方さえいれば…」
ドキッ…
ドキッとしてしまった。
そう云ってきた律子の目が濡れていたのである。
ああ、なんて艶気なんだ…
この瞬間に、今までの20代そのままの明るい、若い、可愛い律子から、大人の女としての魅力溢れる魅惑的な女に変わっていたのだ。
なんだこの魅惑のギャップは…
私はこの魅惑のギャップ差に魅せられてしまっていた。
「わたしはもう貴方さえいれば、お店なんて…」
「あ、うん、そ、そうか」
私はなぜか、その先の律子の言葉を彼女に言わせたくなくて、慌てて声を挟んだ。
「ま、ママがそうならな…」
ママがいいならいいんじゃないか…
