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シャイニーストッキング

第6章 絡まるストッキング5 和哉と健太

 131 嬉しい誤算

 だが…
 自ら挿入れてしまった、それが失敗であったのだ。
 健太のサイズが余りにもわたしに絶妙に的確な、最適なサイズといえるのである。

 嬉しい誤算である…

 今まで寝た、抱かれてきた過去の男達、それらをふと思い返すと正確な記憶ではないし、皆、当時は大好きであるという感情も勿論あったから、そのモノのサイズ感に関してはそれ程の違和感は感じた記憶は無いのであるが、これ程のジャストフィット感を感じた記憶も無いのであった。

 つまりは絶妙に当たり過ぎて感じ過ぎた記憶が無いのである…

 現に感じ過ぎてしまっていてゆっくりとしか動かせられなくて、射精感の限界を迎えていた健太がこうして耐えられれている程なのだ。
 あの思わず自ら挿入れてしまった時は、既に健太は一触即発の状態であったのだがまだかろうじて耐えられている。
 ましてやシャワールームで一度射精感の昂ぶりを耐えて我慢していたのだから尚更である筈だ。

 だがしかし、このゆっくりと上下動するのがとてもわたしには気持ちよい快感を生んでいたのだ…
 わたしはどちらかといえばガンガンと激しく突いてくるような激しいセックスよりも、このような穏やかに緩やかに快感が流れる様に感じ、徐々に昂ぶっていき絶頂感を迎える様なセックスの方が好みであった。
 勿論、その時の状況や心理的な場面により色々な違いはあるのだが、比較的この穏やかな流れが好みといえる。

 だから今、すっかりと、ゆっくりと昂ぶりを迎えつつあり、その絶頂感を迎える流れをこの既に射精感の限界を迎えている健太と共有しているといえた…

「あ、うう、み、美冴さん…」
「んんっ、け、健太ぁ…」

 ヌチャ、ニチャ、ヌチャ、ニチャ…

 ヌチャ、ニチャ、ヌチャ、ニチャ…

 だから、そんな昂ぶりを迎えつつ、わたしは喘ぎながらゆっくりと上下動していた。
 そして穏やかな快感の流れに漂いながら、同じように快感に身悶えている下の健太の顔を見つめる。

 ああ、かわいい健太…

 快感に苦悶の表情を浮かべている彼の顔を見てそう想う。

 かわいい、大好き、愛している…

 ヌチャ、ニチャ、ヌチャ、ニチャ…

 ヌチャ、ニチャ、ヌチャ、ニチャ…

「ああ、美冴さん、も、もう…」
 
 ああ、わたしもだ…

 わたしももうダメだ…

 イキたい…

 



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