
シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2
10 酔い…
「確か…
あの最後の夜も、ホテルのイタリアンレストランで食事したわよね…」
ふと、最後の夜を思い返し、そう言った。
「あ、は、はい、そうでした…」
和哉は顔を上げ頷く。
「失礼します、アンティパストの盛り合わせです」
そのタイミングで前菜が運ばれてきた。
「さあ、食べましょう、わたし、お腹空いたわ…」
食前酒のワインが刺激になったようで、いつもより空腹感を感じていた。
この空腹感も、そして食欲も『黒い女』から復活して感じる様になっていたのだ。
「は、はい」
和哉も料理に手を伸ばす。
あら…
「あらっ、和哉、顔が少し赤いわよぉ」
わたしはそんな和哉の様子に気づいた。
「えっ、あ、は、はい…
実は、お酒は飲めるんですが、弱いんです…」
「あらぁ」
「久しぶりのお酒だし…
それにワインなんて滅多に飲まない し、そして…」
え、そして…
「さっきからドキドキと緊張していたから、余計に早くまわっちゃったのかもです」
「うふ、あらぁ、そうなのぉ…」
これには思わず笑ってしまう。
うふ、かわいい…
なんだか、やっぱり、相変わらずに和哉はかわいいんだ…
そしてふと、あの昔の和哉の憧憬の目を思い出したのであった。
あ、今も、あの目をしている…
わたしも緊張しているのだろか、気づかなかった。
だがこれにより、わたしの中に持っていた和哉に対しての少しだけの警戒心が完全に解れ、和らいだのである。
そして和哉の緊張も少し解れ、和らいだ感じがしてきたのだ。
「じゃあジュース飲みなさいよ、この一杯で酔っちゃったらお話しできないでしょう…」
わたしは思わず笑いながら言った。
「あ、は、はい」
そしてわたしは店員を呼び、お代わりの白ワインと、オレンジジュースを頼んだ。
逆にわたしは和哉とは違い、この白ワインが美味しかったのである。
でも、わたしも気をつけなければ…
そう、わたしはも酒は好きではあるが、強くはないのだ、ましてや、未だに自律神経が不安定なのであるから飲み過ぎは注意であった。
そして何より相手は和哉なのである、和哉に対して、凛としていなくてはならないのだ…
より美しく、凛として接する…
これが今夜の和哉の為なのである。
わたしに対する和哉の憧憬の想いの為なのだ…
「確か…
あの最後の夜も、ホテルのイタリアンレストランで食事したわよね…」
ふと、最後の夜を思い返し、そう言った。
「あ、は、はい、そうでした…」
和哉は顔を上げ頷く。
「失礼します、アンティパストの盛り合わせです」
そのタイミングで前菜が運ばれてきた。
「さあ、食べましょう、わたし、お腹空いたわ…」
食前酒のワインが刺激になったようで、いつもより空腹感を感じていた。
この空腹感も、そして食欲も『黒い女』から復活して感じる様になっていたのだ。
「は、はい」
和哉も料理に手を伸ばす。
あら…
「あらっ、和哉、顔が少し赤いわよぉ」
わたしはそんな和哉の様子に気づいた。
「えっ、あ、は、はい…
実は、お酒は飲めるんですが、弱いんです…」
「あらぁ」
「久しぶりのお酒だし…
それにワインなんて滅多に飲まない し、そして…」
え、そして…
「さっきからドキドキと緊張していたから、余計に早くまわっちゃったのかもです」
「うふ、あらぁ、そうなのぉ…」
これには思わず笑ってしまう。
うふ、かわいい…
なんだか、やっぱり、相変わらずに和哉はかわいいんだ…
そしてふと、あの昔の和哉の憧憬の目を思い出したのであった。
あ、今も、あの目をしている…
わたしも緊張しているのだろか、気づかなかった。
だがこれにより、わたしの中に持っていた和哉に対しての少しだけの警戒心が完全に解れ、和らいだのである。
そして和哉の緊張も少し解れ、和らいだ感じがしてきたのだ。
「じゃあジュース飲みなさいよ、この一杯で酔っちゃったらお話しできないでしょう…」
わたしは思わず笑いながら言った。
「あ、は、はい」
そしてわたしは店員を呼び、お代わりの白ワインと、オレンジジュースを頼んだ。
逆にわたしは和哉とは違い、この白ワインが美味しかったのである。
でも、わたしも気をつけなければ…
そう、わたしはも酒は好きではあるが、強くはないのだ、ましてや、未だに自律神経が不安定なのであるから飲み過ぎは注意であった。
そして何より相手は和哉なのである、和哉に対して、凛としていなくてはならないのだ…
より美しく、凛として接する…
これが今夜の和哉の為なのである。
わたしに対する和哉の憧憬の想いの為なのだ…
