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　221　心地良い疲労感

「…………ずや………て…」

「……え…かずや…てよ…」

「…ねえ…和哉…起きてよ…」

　僕は美冴さんのややハスキーな声で意識を戻す、いや、まだ完全には覚醒はしていない。

「うぅ……あぁ………はっ…」

　目を開けるとそこには女神がいた。

　あっ…

　そして一瞬の内に覚醒をする。

　ああ、僕は寝てしまっていたのか…

　いや、寝落ちしてしまったのか…

「…あ、は、はい…」
「ねぇ、朝ご飯用意されてるからさ、食べようよ…」

「あ…は、はい…うん…」

　確か…

　確か、美冴さんは何度目かの絶頂をし、すうっと意識を無くしたのだ…

　そして僕もそんな美冴さんの様子を確認した瞬間に、張り詰めていたナニかが緩んだかの様に急激な射精感が沸き起こり、堪え切れずに射精してしまったのであった…

　そして、その後…

　寝落ちしてしまったのか…

　上体を起こし、ボーっとしながら記憶を辿る。
　そして意識の覚醒と共に、カラダにかなりの疲労感、倦怠感を感じてきた。

　そうだよな…

　昨夜は結局、数え切れないほどあんなにヤったんだ…

　いや、ヤらせてもらったんだ…

　だから、さすがにこの疲労感は仕方ないか…

　そして居間に当たる隣の部屋から芳しい、美味しそうな匂いが漂ってきたのである。
　僕は一気に空腹感を感じ、一気に目が覚め覚醒した。

「さあ、朝ご飯食べようよ」

「はい…」

　僕はカラダを起こして立ち上がる。

　ああ、カラダが重いや…

　だが、この重さ、疲労感は心地良いダルさといえた。


　なぜならば…

　このダルさ…

　疲労感が、昨夜の愛の証しだから…