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シャイニーストッキング

第7章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2

 222 朝食

「うわぁ、すげぇ…」
 テーブル上には物凄い内容の豪華な朝食の数々が並んでいたのだ。

「ホント…すごいわね…
 朝からこんなに食べられないわ…」
 美冴さんも驚いていた。

「本当ですよねぇ、こんな朝メシ食べたことないですよ」
「うん、目玉焼きか卵焼きと納豆くらいでいいのに…」
「えっ、納豆…納豆食べるんですか」
 思わず聞き返してしまった。

「うんっ、納豆大好きなの」
「そ、そうなんだ…」
「まさかわたしが納豆なんか食べないって思ってたとか…そんなこと和哉まで言わないでよねぇ」
 正にその通りである。

「は、はい、美冴さんみたいな綺麗な女の人は、納豆なんて食べないって思ってました」
 本当にそう思っていたのだ。

 前にもどこかで云われた事があるみたいだ…
 少し気になったのだが、僕にはどうにもならない事であった。

「さあ、食べましょうよ」
「あ、はい」
「ホントすごいわね、何から食べたらいいのかわからないわ」
 美冴さんはそう呟きながら味噌汁に手を付けていく。

 僕はそんな美冴さんの様子をチラと伺いながら幸せな気持ちが湧いていた。
 しかし、またこれは初めて二人で食べる朝食であり、最後の朝食ともいえるんだ…
 そんな想いも浮かんできていたのだ。

 だが、仕方がない…

 初めから分かっていた事だ…

 昨夜の宿泊は突然の美冴さんの気まぐれ、いや、思いやりかもしれないが、オマケ、サプライズなんだ…

 本当ならば、昨夜の8時頃に東京に帰ってお別れしていた筈なんだから…

 僕はそう美味しそうに朝食を食べている美冴さんを眺めながら、そう考えていた。

「もお、やだ、またぁ…」
 すると美冴さんは僕の視線に気付いて、そう言ってくる。

「あっ、いや、あ…」
「そんな食べてるところを見られたら恥ずかしいでしょう、それにまだスッピンだし…」
「あ、はい、すいません」
「ほらぁ、また、謝ったぁ」

「あ、す、いや、はい…」
 僕はこんな会話にもドキドキし始めるてきていた。

 そうか、スッピンなんだ…

 なんか、全く気付かなかった…

 僕は…

 昨夜、こんな綺麗な美冴さんを…

 そう思った途端に、心と、そしてチンポがウズウズと疼きを感じてきてしまう。

 あぁ、いよいよ最後か…

 そして、そんな想いも湧いてきていたのだ。



 

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