
シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング7 本部長大原浩一
6 松本副社長
「山崎です、失礼します」
そして私は、山崎専務と共に松本副社長の部屋に入る。
山崎専務は私より一回り先輩の52歳である。
そして今、目の前に居る松本副社長はその山崎専務の確か4歳上の56歳であり、大学の直接の先輩に当たるのだ。
松本副社長…
見た目はヘタをすると4歳後輩である山崎専務より若く見える、笑顔の耐えない、穏やかな人物であった。
だが、その見た目とは違い、彼の実績はその若さで副社長にまでスピード出世する位に物凄いモノ、経歴なのである。
我が『○○商事株式会社』は、現在は世界62ヶ国に約100の拠点を持つ大手総合商社として、繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、不動産、情報、金融等々の各分野において国内、輸出入及び三国間取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開している。
そしてこの松本副社長は、過去にエネルギー関係と不動産、金融関係等に於いて会社の歴史に残る様な莫大な利益を生み出す働きをし、53歳の若さでの副社長就任という大出世をし、次期社長候補ナンバーワンの呼び声高い存在であるのだ。
その片腕としてずっとタッグを組んで来たのがこの山崎専務であり、そしてやはり松本副社長によって専務へと引き上げてもらい懐刀となったのである。
そしてこの山崎専務と私は、大学時代の恩師を介して知り合い、それから現在に至るまで何かと引き立ててもらっていた。
そして自分がそうであった様に私を山崎専務自身の片腕的な存在として期待をしてくれての、現在に至る経緯があるのだといえる。
「うん、山崎くん記者会見見たよ、ご苦労様」
「はい、ありがとうございます…」
山崎専務は背中を伸ばし、頭を下げた。
「あ、副社長、彼が大原浩一です」
「おう、そうか…君が…」
「はい、初めてお目に掛かります…
山崎専務の元で働かせて貰っております、大原浩一と申します」
と、私はほぼ90度の角度で頭を下げて挨拶をする。
この序列の世界は完全なる縦社会なのであり、そしてまた、第一印象、挨拶が非常に大切なのだ…
「山崎です、失礼します」
そして私は、山崎専務と共に松本副社長の部屋に入る。
山崎専務は私より一回り先輩の52歳である。
そして今、目の前に居る松本副社長はその山崎専務の確か4歳上の56歳であり、大学の直接の先輩に当たるのだ。
松本副社長…
見た目はヘタをすると4歳後輩である山崎専務より若く見える、笑顔の耐えない、穏やかな人物であった。
だが、その見た目とは違い、彼の実績はその若さで副社長にまでスピード出世する位に物凄いモノ、経歴なのである。
我が『○○商事株式会社』は、現在は世界62ヶ国に約100の拠点を持つ大手総合商社として、繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、不動産、情報、金融等々の各分野において国内、輸出入及び三国間取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開している。
そしてこの松本副社長は、過去にエネルギー関係と不動産、金融関係等に於いて会社の歴史に残る様な莫大な利益を生み出す働きをし、53歳の若さでの副社長就任という大出世をし、次期社長候補ナンバーワンの呼び声高い存在であるのだ。
その片腕としてずっとタッグを組んで来たのがこの山崎専務であり、そしてやはり松本副社長によって専務へと引き上げてもらい懐刀となったのである。
そしてこの山崎専務と私は、大学時代の恩師を介して知り合い、それから現在に至るまで何かと引き立ててもらっていた。
そして自分がそうであった様に私を山崎専務自身の片腕的な存在として期待をしてくれての、現在に至る経緯があるのだといえる。
「うん、山崎くん記者会見見たよ、ご苦労様」
「はい、ありがとうございます…」
山崎専務は背中を伸ばし、頭を下げた。
「あ、副社長、彼が大原浩一です」
「おう、そうか…君が…」
「はい、初めてお目に掛かります…
山崎専務の元で働かせて貰っております、大原浩一と申します」
と、私はほぼ90度の角度で頭を下げて挨拶をする。
この序列の世界は完全なる縦社会なのであり、そしてまた、第一印象、挨拶が非常に大切なのだ…
