もう推しとは言えない *番外編更新中
第13章 友達の好きな人 ※由香里side
私が意識しすぎたせいで、バレンタイン以降、澤畠先生とまともに話せてなかっただけで。
…今日、やっと話せたから、また今度…話せる機会とかあればいいな。
なんて…そんなことを思っていると、
「由香里〜、そろそろ店番じゃないっ?」
「えっ?あ、本当だ!じゃあもうそっち行くー!」
「お願い!真帆ちゃんならもう来てるよー。」
「本当に?オッケー、急いでいく!」
私を呼びに来てくれたらしいクラスメートに元気良く返事して…私は急いで教室に向かう。
コスプレ着てくのは私だから、早くしなきゃ。
教室にたどり着き、急いでコスプレに着替える。
もうこの際、どれでもいいや…!ととった服が、まさかのメイド服で…さすがに固まってしまったけれど、時間もない…。
あぁ、私のバカ…、
「由香里〜、着替え終わった?」
「うん、大丈夫!」
(あー…絶対似合ってないだろうな、これ)
はぁ…と思わずため息。
それでも、真帆の前に出る。
「あ、メイド服?良いね、可愛い!」
「あ、あはは、ありがとう。」
「えー、本音だよ?」
真帆のことだ…嫌味じゃないことくらいは、私も分かっている。