もう推しとは言えない *番外編更新中
第14章 二人きり
「そうかなぁ…?」
そこら辺は疑問…だけど、とりあえずそのあと少しだけ宣伝していって、私達は由香里達のところに戻っていく。
「そういや…椎名は、大学進学なの?進路。」
「ううん、専門学校って言ってた。美容師になりたいんだって。」
「あー…なんかぽいわ。じゃあ俺、アイツに無料で髪切ってもらおっと。」
「…坊主にされるんじゃない?そしたら。」
「あー、でも俺、高校時代坊主だったしな…楽なんだよな、坊主って。」
あ、そっか。
ポチって中高と野球部だもんね。全然、坊主でもおかしくないのか…今じゃ全然想像もつかないんだけど。
「…ポチの高校時代、見てみたいなぁ。」
「嫌だ。…今より童顔だし、お前のことだ、また犬みたいで可愛いとか言うんだろ。」
「うん、多分言うと思う。」
「だと思ったわ…じゃあダメ。」
「…ケチ。」
見たいのに…まぁ、無理強いは出来るわけないんだけど。
ポチ、この学校出身じゃないから、卒アルあさっても出てこないしなぁ…。
「…別に、過去の俺なんかどうでも良いだろ。今お前の隣にいるのは、今の俺なんだから。」
「…なんかカッコイイ事言ってる風だね。」