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おまけに…この人ぜってー、若い頃モテてる。
黙ってりゃイケメン…の典型例。

今もかなり顔整ってるし…クソ、羨ましい。
俺なんて、好きな女に可愛いとしか言われないというのに…。


「…九嶋先生？」

「あ、すみません。澤畠先生ってイケメンだなぁ、と。」

「…ふざけてるんですか？それとも、頭打ったんですか？」

「…サラッと酷いですね、澤畠先生。」


大真面目な顔でそんな事言うなよ…。
そう思いながらも、本題に戻る。


「…いや、とにかくですね。
いつの話かは知りませんけど…うちの学校で一番美少女って言われてた女子生徒にキスとか、まぁその先…セックスとか、散々迫られても表情一つ変えず澤畠先生は突き放したっての聞いたんですよね。」

「…九嶋先生、一応、一般客も生徒もいるので、使う単語には気をつけましょうね…。」


小さな子も来てくれてるんですから、と澤畠先生。
確かに…ここら辺には人通りがなく俺と澤畠先生の二人しかいないが、下に行けばたくさんの人で賑わってるだろう。

…気を付けよう。


「まぁ…そのくらいガードが固い先生が、椎名に対してあぁなのって…不思議だなぁ、って。」